
ドナルド・トランプ米大統領が公開支持を表明し注目を集めたフロリダ州議会補欠選挙で、与党・共和党が敗北を喫した。
州議会議員の補選にすぎないものの、トランプ大統領がホワイトハウスを離れてたびたび訪れる自宅がある地域であることに加え、フロリダ州は2016年以降の大統領選で共和党候補が3連勝している共和党優勢州であるだけに、象徴的な意味は大きいとの評価が出ている。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)など米メディアは、フロリダ州下院第87選挙区で現地時間24日に行われた補選において、民主党のエミリー・グレゴリー候補が共和党のジョン・メープルス候補を2ポイント差で下して勝利したと伝えた。
州議会下院議員の補選に米主要メディアが注目した理由は、共和党の牙城であり、トランプ大統領の自宅であるマール・ア・ラーゴ・リゾートが所在する地であるためだ。空席となる前、この選挙区の議員は共和党所属であり、2024年の大統領選でトランプ大統領がこの地域で獲得した得票率は民主党のカマラ・ハリス候補を11ポイント上回っていた。
民主党は小規模な補選ではあるものの、今回の勝利に沸き立っている。11月の中間選挙を前に、米有権者がトランプ大統領と共和党に背を向ける傾向が改めて裏付けられたとする声も上がる。イランとの戦争が長期化する中で国内世論が悪化しており、それに伴う原油価格の急騰など物価問題がトランプ大統領と与党・共和党の足を引っ張ったとの分析も提起されている。
グレゴリー候補は選挙戦を通じて、与野党が激しく対立する全国的な政治情勢よりも、住宅・教育・医療を中心とした生活費の軽減問題に的を絞った。3人の子を持つ母であり、軍人の配偶者であり、小規模自営業者としての経歴も前面に打ち出した。
同氏は当選後、「フロリダ州民が新たな方向性を求めていること、そして指導者が物価を下げ、働く人々に寄り添うことに集中すべきだということを、はっきりと示した結果だ」と語った。
民主党関係者は「マール・ア・ラーゴがたった今、共和党の赤から民主党の青に塗り替えられた」と述べ、トランプ大統領の就任以降、民主党が選挙で奪取した29番目の選挙区だと強調した。
NYTはこの選挙を「民主党がもたらしたもう一つの番狂わせであり、明確な象徴的意義を持つ勝利だ」と評した。
トランプ大統領はこの日の補選を「非常に特別な」選挙だと位置づけ、メープルス候補への支持を公に訴えていたが、結果的に政治的打撃をさらに深める形となった。トランプ大統領の再就任後に行われた複数の補選で、共和党が民主党の議席を奪った例は一度もない。
「郵便投票は不正行為だ」と主張し続けてきたトランプ大統領が、今回の選挙で郵便による一票を行使したと米メディアが報じたことも話題を呼んだ。














コメント0