イランによるホルムズ海峡の機雷除去は「高難度で危険」との指摘

米国がイランによって封鎖されていたホルムズ海峡に対し逆封鎖に乗り出す中、この作戦の成否はイランが設置した機雷をどれだけ安全に除去できるかにかかっているとみられている。
米国は海峡を封鎖する一方でイランの港湾に出入りする船舶以外については、イランの攻撃や機雷の脅威を回避できる航路を確保する必要があるためだ。
英紙ガーディアンは16日、イランが設置した海峡の機雷を除去する作戦は高難度であり、危険を伴う可能性があると分析した。
米国とイスラエルによる空爆の後、イランの大型海軍艦艇の多くは破壊されたが小型水上艦を展開し、海峡の一部海域に機雷を敷設しているという。
設置された機雷の正確な数は明らかになっていないが、イランは通行料を支払う船舶に限り航路を開放していると主張している。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)は米政府関係者の話として、イラン自身も設置したすべての機雷の位置を把握できておらず、除去能力も十分ではないと報じた。
イラン革命防衛隊(IRGC)は昨年1月、海軍施設内で撮影されたとされる宣伝映像で小型艦艇や機雷の保有能力の一部を公開していた。
ガーディアンによると、イランはマハム3とマハム7と呼ばれる2種類の主要な機雷を配備しているという。
これらは従来の接触式ではなく、磁気や音響センサーを用いて艦船の接近を感知し、弾頭を爆発させる方式の最新型機雷だ。
マハム3は重量300キログラムの係留式機雷で最大100メートルの水深で使用可能とされる。一方、マハム7は重量220キログラムの海底設置型機雷で、より浅い水域での使用が想定されている。
円錐形の形状は海底に安定して固定されるとともに、音波探知機に探知されないように設計されているという。
イランは海軍戦力に大きな損失を受けたものの、小型ボートや機雷敷設艦の80~90%以上を依然として保有しているとガーディアンは伝えた。
機雷設置は迅速かつ容易だが、除去は困難で危険を伴う。ホルムズ海峡は幅が狭い一方、機雷が敷設された可能性のある海域は広く、米軍の有人機雷掃海艦は格好の標的となる恐れがある。
米国にとって比較的リスクの低い選択肢は無人の海上機雷探知装置の活用が挙げられる。例えば潜水艇型の機雷探知機ナイフフィッシュや、高速艇型の機雷除去艦MCMなどがある。
また米軍はMH-60SヘリコプターからAN/ASQ-235空中機雷除去システムを展開する可能性もある。ヘリコプターの乗員は音波探知機を用いて機雷を探知し、その後破壊する仕組みだ。
イランと米国はともに1994年の国連海洋法条約を批准しておらず、海峡を巡る国際法や領有権をめぐる主張が複雑に絡み合っているとガーディアンは指摘した。
国際法では無害通航を確保するために国際海峡を閉鎖する目的で機雷を使用することは禁止されているが、イランは海峡の一部を自国の領海だと主張している。
また米国が封鎖措置を取っている現状において、イランが米国に対し詳細な機雷配置図を提供する義務があるかどうかも不透明な状況だとガーディアンは伝えている。














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