
米国のドナルド・トランプ大統領がイランに続く次の軍事作戦のターゲットとして挙げてきたキューバが、牛に引かせた荷車に載せた対空砲を用いた防空訓練を実施した。
キューバのオンラインメディア、サイバー・キューバなど現地メディアは、「4月11日にキューバ政府が自国の山岳地域で『牛が引く対空砲』を利用した軍事訓練を実施した」と報じた。
公開された映像では、2頭の牛が荷車に対空砲を載せて山道を必死に登っている。その後、軍服を着た男性たちが荷車に載せられた対空砲を空に向けて発射する。荷車を引いていた牛は射撃が始まると轟音に驚いて身をすくめた。

サイバー・キューバはこの映像を「キューバのドローン対応秘密兵器」と紹介し、「当局は牛が引く対空砲についてドローンに対する防空訓練だと真剣に説明した」と伝えた。
続けて「この訓練には、ネットユーザーから嘲笑の声が寄せられた」とし、「牛が引く対空砲、18世紀の戦争準備かと思った」「世界最強の軍事力を持つ国(米国)がこれを見て恐れるだろうか」「この軍人たちは軍用ドローンや爆撃機B-2スピリットが何か分かっているのか」といったコメントを紹介した
キューバ「米国の侵略時に撃退する」と強硬対応
イスラエルと共にイラン戦争を進めるトランプ大統領は、「イランとの戦争が終わったらキューバに立ち寄るかもしれない」と軍事介入の可能性を示唆してきた。また、キューバを「失敗した国家」と位置づけ、封鎖を強化している。
米国はベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を排除した1月からキューバ封鎖作戦の一環として海上を封鎖した。また、行政命令を通じてキューバに石油を輸出する国には懲罰的関税を課すと明らかにした。
これにより、3月余りの間ロシアのタンカー1隻分を除き、燃料の輸入がほとんど遮断され、キューバ全土は深刻な電力不足や経済難、医療不足に直面した。

4月16日、キューバのミゲル・ディアスカネル大統領は「キューバは失敗した国家ではなく、米国の圧力によって包囲された国家だ。米国の軍事的侵略時には強力に対応する」と述べた。
続けて「我々は戦争を望んでいないが、それを避けるために準備することは我々の義務だ。もし避けられないなら、これを撃退する」と強調した。
現在トランプ政権はディアスカネル大統領の退陣と共に石油産業の民営化を要求している。
国際社会も反対する米国の対キューバ軍事作戦
米国は1959年の社会主義革命でフィデル・カストロ政権が成立した後、キューバと外交関係を断絶し、各種経済制裁を加えてきた。
イランと戦闘が続く中でトランプ大統領がキューバに対する軍事作戦を示唆すると、一部の国はこれに批判的なメッセージを発信した。

ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は20日、ハノーファーを訪問したブラジルのルーラ・ダシルバ大統領との共同記者会見で「キューバは共産主義政権の下で政治的な問題を抱えているものの、第三国に対する明白な脅威は全く存在しない」とし、「キューバに介入する根拠は全くない」と述べた。
続けて「防御能力は他国に軍事的に介入する権利ではない」とし、「現在米国がそのような行動を開始する理由はないと見ている」と付け加えた。
ルーラ大統領も「キューバは70年間制裁と封鎖を受けてきた。これは全世界的なスキャンダルだ。キューバだけでなく、すべての国に対する主権侵害に反対する」とし、「一国が革命後も自らの進路を決定する機会を持てなかった。大国がもっぱらイデオロギー上の理由で封鎖を加えたからだ」と米国を批判した。













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