国防長官が笑った…ホワイトハウス銃撃翌日に陰謀論が噴出

ホワイトハウス記者団夕食会の会場で、ドナルド・トランプ米大統領を狙った銃撃事件が起き、これに関連する虚偽情報がオンライン上で大量に拡散している。
26日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、会場で銃声が響いたとの報道が伝わるや否や、多くのSNS上で陰謀論や責任追及論が広がった。
代表的な陰謀論は、今回の銃撃事件が「自作自演」だとする主張だ。
一部SNS利用者らは明確な証拠を示さないまま、トランプ大統領陣営が低迷する世論調査支持率や、イラン戦争をめぐる否定的世論を覆い隠すため事件を演出したと主張している。
その根拠として、事件後のトランプ大統領による説明の後、ピート・ヘグセス国防長官が笑みを浮かべる場面が挙げられている。
また、キャロライン・レビット大統領報道官が、会合前にFOXニュースとのインタビューで語った内容も陰謀論の材料にされている。
レビット報道官は当時、「今夜のトランプ大統領の演説は非常に刺激的になる」としたうえで、「会場では鋭い言葉が飛び交うだろう。ぜひ注目してほしい」と述べていた。
同氏がトランプ大統領の過激な発言を英語表現の「shots fired」で例えただけとみられるが、陰謀論者らは「銃撃を事前に知っていた証拠だ」と主張している。
SNS分析企業オーディエンス傘下のツイートバインダーのデータによると、26日正午までに「X(旧ツイッター)」では、「staged(仕組まれた)」という単語を含む投稿が30万件以上急増した。
容疑者に関する虚偽情報も相次いだ。
一部では容疑者がイスラエルと関係しているとの主張が拡散され、人工知能(AI)で加工されたとみられる画像が証拠として提示されるケースもあった。
容疑者は現場で直ちに拘束されたが、オンライン上では射殺されたとの誤情報まで出回っている。
NYTは、こうした現象について、一部インフルエンサーが再生回数やフォロワー増加を狙い、事実と異なる投稿を次々と拡散しているためだと分析した。
さらに、SNS上で活発に発信を続けるトランプ大統領自身が、陰謀論的思考をあおってきた面もあると指摘した。
ミシガン大学のクリフ・ランプ教授は、「人々は自分が信じたい事実に合わせて現実を再構成している」とし、「正確な情報を探しているのではなく、自らの信念を裏付ける情報を探しているのだ」と分析した。
そのうえで、「うわさは非常に速く広がる一方、誤りの是正には長い時間を要することもある」と指摘した。













コメント0