台湾総統、アフリカ唯一の国交国エスワティニ訪問を実現…中国が反発

台湾の頼清徳(らい・せいとく)総統が、アフリカで唯一国交を持つエスワティニに到着した。先月予定されながら中止された訪問が、約10日後に実現した形だ。台湾側は、中国の圧力によってエスワティニ訪問が実現しなかったと明らかにしていた。
頼総統は2日(現地時間)、ソーシャルメディア「X(旧Twitter)」に「長年の友好関係を深めるためにエスワティニを訪れた」とし、「我々の決意と献身は、台湾がどんな困難に直面しても世界との交流を続けるという認識に基づいている」と記した。
またFacebookでも「エスワティニは多様な外交的・経済的圧力にも屈せず、台湾の国際的空間を支持してくれている。国民を代表してムスワティ3世国王と政府に感謝する」とし、「我々は決意と努力によってあらゆる困難を克服し、不当な圧力には正義と理性をもって対応していく」と述べた。
エスワティニは南アフリカ共和国の東部とモザンビーク南部に囲まれた内陸国で、国連加盟のアフリカ54カ国のうち、中国ではなく台湾と国交を結んでいる唯一の国である。
頼総統は当初、先月22日にエスワティニを訪問する予定だったが、出発前日に日程を取り消した。総統府は緊急記者会見で、経由地となるセーシェル、モーリシャス、マダガスカルが中国の圧力を受けて飛行許可を撤回したと発表した。
中国外務省は「関係国が『一つの中国』原則を堅持するのは国際法および国際関係の基本原則に合致しており、中国はこれを高く評価する」との立場を示した。また「世界に『中華民国(台湾)総統』という概念は存在せず、この呼称を使用することは歴史に逆行するものだ」と主張した。
こうした中、頼総統のエスワティニ訪問は頓挫するとの見方が強まっていたが、極秘裏に出国し、到着を電撃的に公表した。台湾当局は総統の動静を事前に公表していなかった。サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、同総統は特使として台湾を訪れていたエスワティニのトゥリシレ・ドラドラ副首相の帰国便に同乗したという。
頼総統は「4月22日に予定されていた訪問は予期せぬ外的要因により延期されたが、外交・国家安全保障チームが数日間にわたり綿密に準備した結果、本日無事に到着することができた」とし、「両国が経済、農業、文化、教育分野で緊密な協力を進め、友好関係を深め、国際協力を拡大することを期待する」と述べた。
中国は強い非難の姿勢を示した。中国外交部は「彼は外国の航空機にひそかに搭乗し、政治的パフォーマンスのために公金を浪費した」と厳しく批判した。またエスワティニに対しても「歴史の流れを認識し、時代の潮流に従い、少数の台湾独立分裂勢力のためにリスクを取るべきではない」と警告した。














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