モスクワ防空網を突破…ゼレンスキー大統領、長距離ドローン3種で報復成功を強調

ウクライナがロシアの首都モスクワに対し過去最大規模の空爆を実施した中、使用された兵器に関心が集まっている。特に、標的まで約500km離れた地点への攻撃に成功したことで、ウクライナの長距離攻撃能力が改めて示されたとの見方が出ている。
AP通信などによると、ウクライナは16日から17日(現地時間)にかけ、ロシア本土に大規模なドローン攻撃を実施したという。少なくとも4人が死亡したほか、軍事施設や石油関連インフラで火災が発生し、高層住宅も損壊するなど被害が広がった。
今回の攻撃はロシア軍が最近ウクライナの首都キーウを激しく空爆したことへの報復で、開戦以降でも最大規模級とされる。ロシア国防省はモスクワ方面に飛来した120機余りを含め、全国で計556機のドローンを迎撃したと発表した。
しかし、迎撃を逃れたウクライナ側ドローンや迎撃時の破片が各地に落下し、被害が相次いだ。
報道によると、モスクワ近郊ゼレノグラードにある精密兵器部品工場で火災が発生したという。同工場はマイクロチップや半導体を生産するロシア軍需産業の重要拠点とされる。また、モスクワのカポトニャ製油所やソルネチノゴルスクの石油貯蔵施設も被害を受けた。
さらに、モスクワ近郊都市クラスノゴルスクやイストラの高層マンションにも、ドローンやその破片が衝突したと伝えられている。
モスクワのセルゲイ・ソビャーニン市長は「ドローンがモスクワの石油・ガス精製施設近くの建設現場を攻撃し、作業員12人が負傷した」と明らかにした。

ウクライナ側は今回の空爆を通じて自国の長距離攻撃能力を誇示した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「標的までの距離は500kmだった。今回の攻撃が極めて重要なのは、最も厳重な防空網を持つモスクワを突破したためだ」とし「今回の空爆は完全に正当なもので、これまで予告してきた報復の延長線上にある」と強調した。
その上で「ウクライナの長距離攻撃能力が戦況を大きく変えつつある」と主張した。
今回の攻撃は厳重なモスクワ防空網を突破した点でも注目されている。
ウクライナ軍参謀本部によると、ロシア国内への攻撃にはウクライナが独自開発したドローン・バルスRS-1、バルスSMグラディエーター、ファイアポイントFP-1が使用された。
バルスRS-1はジェット推進式の長距離自爆型ドローンで、最大作戦距離は約700~800kmに達し、ロシア本土深部への攻撃が可能とされる。
バルスSMグラディエーターは極秘裏に運用されてきた最新型の長距離攻撃ドローンで、今回初めて存在が明らかになった。
また、ファイアポイントFP-1は超長距離型の自爆ドローンで最大飛行距離は約1,600kmに達するとされている。













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