トランプ大統領はAI画像を政治的メッセージに利用している

米国のドナルド・トランプ大統領が、自身の「Truth Social」に、手錠をかけられた宇宙人の姿を描いたAI生成画像を公開した。
トランプ大統領は17日、軍事基地で手錠をかけられた灰色の肌の宇宙人が、黒いサングラスをかけた警備員に連行される様子を描いたAI画像を投稿した。宇宙人のすぐそばには、赤いネクタイを締めたトランプ大統領が一緒に歩く姿も描かれている。
現在、トランプ大統領はイランとの終戦交渉が行き詰まり、国内外で圧力を受けている。特に11月の中間選挙を前に、イラン戦争による物価高や原油高が、トランプ大統領本人だけでなく共和党の足かせになっているとの批判が相次いでいる。

こうした状況で宇宙人のAI画像を公開した背景について、一部ではトランプ政権による地球外生命体関連情報の公開と関係があるとの見方も出ている。
トランプ大統領は2月、関係機関に対し、未確認飛行物体(UFO)や未確認異常現象(UAP)、地球外生命体の可能性に関する政府文書の公開作業に着手するよう指示した。
これを受け、米国防総省が8日にUFO・UAP関連の未公開資料の第1弾を公開すると、トランプ大統領は「過去の政権はこの問題について透明性を欠いていたが、今は新たな文書や映像を通じて、国民が自ら『一体何が起きているのか』を判断できるようになった」と述べた。そのうえで、「楽しんで見てほしい」と話した。
トランプ大統領がイラン戦争の最中にも宇宙人やUFOにたびたび言及する背景には、国民の関心を戦争からそらす政治的狙いがあるとの見方がある。
AP通信は、米国防総省傘下の全領域異常現象調査局(AARO)前局長、ショーン・カークパトリック氏の発言を引用し、「トランプ氏の約束は大げさで、イランとの戦争から米国民の関心をそらすための目を引く手段にすぎない」と批判的に伝えた。
ただ、米国防総省が公開した資料は、UFOの存在を公式に確認する内容ではない。依然として存在の有無を最終判断するのは難しい資料であり、トランプ大統領の狙い通り、米国民の関心がUFOに集まって世論の流れが変わるかどうかは不透明だ。
一方、トランプ大統領はAI画像を使って政治的メッセージを発信する姿勢も目立っている。
手錠をかけられた宇宙人の画像だけでなく、自身が宇宙空間で厳粛な表情を浮かべて宇宙軍を指揮する姿や、次期大統領候補の一人とされるカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事が幻覚に苦しむように描いた画像、またイランの高速艇が米軍のドローン攻撃で破壊される様子を描いたAI生成画像などを相次いで共有した。

11日には、バラク・オバマ元米大統領を非難する投稿とともに、オバマ氏がジョー・バイデン前米大統領、ナンシー・ペロシ元米下院議長とともに汚物の中にいるように描かれたAI合成画像も投稿した。この画像には、「愚かな民主党員」を意味する造語を使った嘲笑的な文言も添えられていた。
トランプ大統領はこの日午後10時14分から翌12日午前1時12分までに、実に55件の投稿を作成または共有した。昨年12月にも、数時間で160件を超える投稿を行ったことがある。
これに関連し、ウォール・ストリート・ジャーナルは、トランプ大統領が「Truth Social」を陰謀論の拡散や政敵攻撃の場として利用していると分析した。














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