イラン交渉が停滞…最高指導者は地下から書簡で指示か

米国とイラン間の合意が、ドナルド・トランプ大統領の「悪い取引はしない」という判断によって先送りされる中、イランの神政体制も交渉遅延の一因になっているとの報道が出た。
イスラム革命防衛隊系のタスニム通信は、現最高指導者モジュタバ・ハメネイ師との協議と承認なしには、いかなる決定も下されないと伝えた。
米CBSは24日(現地時間)、2月28日の米国とイスラエルによる攻撃で父アリー・ハメネイ師が死亡して以降、モジュタバ師が外部との接触を絶った秘密の場所に潜伏していると報じた。
同放送は、モジュタバ師が複雑な連絡網を通じてしか通信できないため、米国との交渉案の調整や最終合意に時間がかかっていると分析した。
父の死亡時に負傷したとされるモジュタバ師は、一度も公の場に姿を現しておらず、肉声メッセージも出さず、書面による連絡のみで意思疎通を図っている。
情報筋によると、イラン指導部の大半は厳重警備の地下バンカーにこもり、必要最小限の場合を除いて互いに言葉を交わすこともないとされる。

イラン政府高官でさえモジュタバ師の潜伏先を把握していないため、イランの対米交渉団は「最高指導者が基本的枠組みに同意した」「最終合意事項への回答を待っている」などと述べており、交渉進展に時間がかかっているという。
モジュタバ師は、2001年の米同時多発テロを主導したウサマ・ビンラディンと類似した通信手段を用いているとみられ、信頼する人物が運ぶ手紙によってのみ意思を伝達しているようだ。
手紙は電子的手段を一切使わず、バイクや車両のみで運ばれ、複数の仲介者を経て最終的に最高指導者モジュタバ師のもとへ届けられる。
ビンラディンは2007年に最後の映像声明を出した後、2011年に殺害されるまで音声メッセージのみで通信していたが、モジュタバ師はそれすら行わず、さらに孤立した状態にあるとみられている。
一方、イランは米国との交渉において、高濃縮ウラン問題と並ぶ最大の争点の一つであるホルムズ海峡の開放について立場を示した。
イラン外務省のイスマイル・バガイ報道官は25日の記者会見で、「ホルムズ海峡の通行料ではなく、船舶の安全な航行を支援するサービスや環境保護に必要な費用を求めるものだ」と主張した。
報道官は「ホルムズ海峡の安全が世界的な関心事であることを理解している」とした上で、「すべての関係国と接触し、安全な航行体制を可能な限り早期に整備できるよう努力している」と付け加えた。
















コメント0