
中国でエンジン車の販売価格を最大50%値引きする動きが広がっている。中国の内需低迷で在庫が積み上がる中、イラン戦争の長期化で原油価格が高騰し、中国の電気自動車(EV)の普及率が高まっていることが背景にあるとみられる。
26日、中国の武漢テレビなど現地メディアによると、年初から高級ブランドであるメルセデス・ベンツ、BMW、ジャガー、レンジローバーに加え、合弁ブランドのフォルクスワーゲン、日産、ホンダ、中国メーカーの長安汽車や吉利汽車なども積極的な販売キャンペーンに乗り出している。
BMWは2026年型の「X3」向けの金融リースプログラムを打ち出した。このプログラムでは、頭金4万9,900元(約117万4,000円)で月々1,599元(約3万7,600円)を支払えばBMWのX3を所有できるという。
BMWは年初以降、計31車種の価格を調整しており、全体の80%以上のモデルで10%以上値下げされたほか、20%以上価格を引き下げたモデルも多数に上った。
実際、杭州のあるBMW販売店では、「X7プレステージ」モデルが、公式推奨価格117万8,000元(約2,771万5,300円)から25万4,000元(約597万6,200円)値引きされ、92万4,000元(約2,174万円)で販売されていたという。
また現地メディアによると、ジャガーの「XEL」の実売価格は推奨販売価格の半額水準となる17万4,800元(約411万2,800円)、レンジローバーの「イヴォークL」は49%値下げされた22万6,000元(約531万7,700円)で購入可能だという。
業界関係者は、「今回の値下げ傾向は短期的な販売キャンペーンではなく、エンジン車市場が新エネルギー車へ移行する兆候だ」とし、「自動車購入時に新エネルギー車を選択する消費者が多い」と述べた。
今年4月、新エネルギー車の普及率は60%を突破し、同月の販売台数上位10車種中、エンジン車はわずか1台だった。
現地メディアは、これまでは主にディーラー側が販売キャンペーンを行っていたが、今年は自動車メーカー自ら値引き販売に乗り出しているとし、「原油価格の上昇によって、多くの消費者がエンジン車の維持費が高いと感じていることに加え、各社が新型車発売前に旧型モデルの在庫を整理しようとしているためだ」と報じた。













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