「世界最強」アメリカ軍がなぜ…ウクライナ「ペトリオットを直接生産」要請した理由は?

ウォロディミル・ゼレンスキー ウクライナ大統領がアメリカのペトリオット防空ミサイルの生産量を指摘し、自国で直接生産できるようアメリカに要請した。
ウクライナメディアユナイテッド24の31日の報道によると、ゼレンスキー大統領は現在アメリカが生産しているペトリオットPAC-3ミサイルが月60~65発程度であり、これは現代戦争の規模を考えると非常に少ない数量だと指摘した。
彼は「アメリカが単にミサイルを供給するだけでなく、ウクライナが自らペトリオット迎撃ミサイルを生産できるよう技術・生産ライセンス提供を要請した」とし、「ウクライナがこのような生産権を確保すれば、自国防衛だけでなくアメリカの他の同盟国を支援することにも貢献できる」と説明した。
これに先立ち、ゼレンスキー大統領は5月にもトランプ政権にペトリオットミサイルの迅速な支援を要請したことがある。ロシアの弾道ミサイル攻撃の増加により、ペトリオット迎撃システムへの依存度が非常に高まっている状況で、供給速度が脅威レベルに追いついていないからだ。
ウクライナがペトリオットミサイルの自国生産を求めている背景には、同国の防衛産業の自立を進める狙いがある。
ゼレンスキー大統領は2022年2月24日ロシアの侵攻で始まったウクライナ戦争以降、アメリカが直接兵力支援をしなくても、▲ペトリオット迎撃ミサイル提供 ▲迎撃ミサイル生産技術移転 ▲生産ライセンス付与などを通じてウクライナが長期的に自ら防空能力を確保できると主張してきた。
ペトリオット在庫回復に数年かかる見込み
ウクライナがパトリオットミサイルの自国生産を求めるもう一つの背景には、イランとの戦争に伴い、米軍のミサイル防空網が消耗していることがある。
イラン戦争の間、アメリカと同盟国は相当量のペトリオット・高高度ミサイル防御システム(THAAD・サード)など迎撃システムとトマホーク巡航ミサイルなどを大量に使用した。

アメリカ戦略国際問題研究所(CSIS)が27日にAP通信に提供した報告書によると、アメリカがイランに発射したトマホークミサイルは1000発以上であり、戦争前の水準の在庫を完全に補充するには4年後の2030年末までかかると見込まれている。
また、ペトリオット迎撃機1000機の補充は2029年中盤頃、サード290機は2029年末になってようやく在庫補充が完了する見込みだ。
トランプ政権は武器生産速度を高めることに注力しているが、状況は思わしくないとされている。
ゼレンスキー大統領の主張通り、ペトリオットミサイルの年間生産水準は600~620発程度であり、アメリカ陸軍とロッキード・マーティンは生産能力を2027年までに年間650発以上に拡大する計画だ。
しかし、すでに長期戦に突入したウクライナ戦争に加え、イラン戦争が重なり、生産速度が消費速度に追いつかない状況だ。これは結局、既にペトリオットを注文したNATOや日本などの加盟国が適時に武器を受け取れない状況につながった。
同盟国への武器供給にすでに影響を及ぼし始めている
CSISはアメリカの武器庫が空になっていくにつれて、同盟国にも相当な影響を及ぼす可能性があると懸念した。
報告書では「アメリカが自国の在庫補充を優先し、同盟国への武器供給が後回しになる可能性がある」とし、「特にアメリカからペトリオットミサイルなどを供給されているウクライナへの武器供給が遅れると予想される」と見込んでいる。
これに先立ち、イギリスのフィナンシャル・タイムズもアメリカが日本に引き渡すことにしていたトマホークミサイル400発の供給が最大2年遅れる可能性があると通知したという内容の報道を出した。
一方、米国が関与している、または関与してきた複数の戦争が長期化する中、国防総省の予算が圧迫され、米軍の日常的な作戦にも支障が出ているとされる。
トッド・ハリソン アメリカン・エンタープライズ研究所上級研究員はCNNに「国防総省がやむを得ずいくつかの妥協案を講じ、不必要な出張や訓練をキャンセルするなどの措置を取っている可能性は十分ある」と述べた。
実際、ダリル・コードル アメリカ海軍参謀総長は5月14日「2026年予算案にエピック・フューリー作戦が反映されていない」とし、「海軍が訓練演習、飛行訓練など日常的な作戦に支障をきたしている」と明らかにした。













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