
米国のドナルド・トランプ大統領が、約2か月にわたり空席となっていた米司法長官の職に、トッド・ブランチ司法長官代行を正式に指名した。ブランチ氏は過去にトランプ大統領の弁護人を務めた、忠実な最側近として知られている。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)など米メディアによると、米ホワイトハウスは8日(現地時間)、公式サイトを通じて、ブランチ氏を司法長官候補に指名する公式文書を米連邦上院に送付した。司法長官に就任するには、上院の承認を受ける必要がある。
トランプ大統領は4月2日、第2次政権の初代司法長官を務めたパム・ボンディ前米司法長官を解任すると発表した。当時、米メディアは、トランプ大統領が、すでに死去しているジェフリー・エプスタイン氏に関連する性犯罪事件への対応を巡り、ボンディ氏に不満を抱いていたとみていた。与党・共和党の議員らは、ボンディ氏が昨年2月の米フォックスニュースのインタビューで、エプスタイン氏に関連する性犯罪ファイルが存在するかのように言及し、トランプ政権に負担をかけたと非難した。
トランプ大統領はボンディ氏の解任発表直後、司法副長官だったブランチ氏を司法長官代行に任命した。ホワイトハウス関係者によると、トランプ大統領はすでに3日の非公開イベントで、ブランチ氏を司法長官に起用する考えを示していた。
ブランチ氏は、ジョー・バイデン前米大統領の政権下で刑事起訴されたトランプ大統領の弁護人を務め、トランプ大統領の最側近とされている。ブランチ氏は2023年に大手法律事務所を退職した後、トランプ大統領の個人弁護人として活動した。
ブランチ氏は2023年、トランプ大統領の業務記録改ざんや選挙法違反を巡る訴訟で、同氏を弁護した。当時、トランプ大統領は、元成人映画女優のストーミー・ダニエルズさんとの性的関係の暴露を防ぐため、会社資金からの支払いを法律顧問料として処理した疑いが持たれていた。また、ブランチ氏は、トランプ大統領が第1次政権時に取得した国防機密文書を退任後に持ち出し、フロリダ州の自宅で不法に保管した疑いを巡る事件でも、主任弁護人を務めていた。これらの事件は、トランプ大統領が2024年の大統領選で勝利したことを受け、有罪は認定されたものの刑罰は科されない「無条件放免」の判決や、検察の要請に基づく公訴棄却などの形で終結した。
米政界では、ブランチ氏が上院で承認されるかどうかに注目が集まっている。ブランチ氏は先月、バイデン政権下で政治的理由により司法手続きで被害を受けたとするトランプ支持者らを救済するための「司法被害者基金」を推進し、与野党双方から非難を浴びた。ブランチ氏は2日、米連邦下院歳出委員会小委員会の公聴会に出席し、「われわれはこの基金を推進しない」と述べた。















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