「プーチンを挑発するかのように」…走行中のロシア列車にドローン直撃、“映画のような映像”公開

ウクライナ軍がロシアの物流網や防空システムを狙ったドローン攻撃を続け、連日ウラジーミル・プーチン大統領の神経を逆なでしている。
ウクライナ無人システム軍(USF)は7日(現地時間)、ロシアが占領するクリミア、ルハンシク、ザポリージャなどで、防空ミサイルシステムや医療施設、倉庫などをドローンで攻撃する映像を公開した。
映像では、1機のドローンが走行中の機関車に正面から衝突する様子が確認できる。ウクライナ軍は、ロシア占領地域などの鉄道インフラを標的にしたと説明している。
今回公開された映像は、中・長距離ドローン攻撃能力を誇示する狙いがあるとみられている。長距離ドローン技術は、ロシアによる侵攻開始以降、戦況を覆し得る「ゲームチェンジャー」として注目されてきた。

引用:ウクライナ無人システム軍(USF)のSNSアカウント
実際、ウクライナ軍は今年に入り、自国開発の長距離攻撃ドローンを投入し、前線から1,000キロ以上離れたロシア本土深部を複数回攻撃した。
その多くが成功し、ロシアの軍需産業やエネルギー・燃料インフラに大きな損害を与えた。長距離ドローンによる経済的損失は、ロシア軍の戦力にも直接的な影響を及ぼしている。
AFP通信が米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」の資料を分析した結果によると、ウクライナ軍は先月時点で、失った領土を考慮しても282平方キロメートルの領土を純増させたと分析された。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領も4日、プーチン大統領宛ての公開書簡で長距離ドローン能力を誇示した。同氏はサンクトペテルブルク攻撃に言及し、「ご存じの通り、この距離はわれわれの能力の限界ではない」と強調した。
長距離ドローンで攻撃、心理戦にも活用
今回の映像のもう一つの特徴は、臨場感あふれる映像演出と音楽だ。映像にはEDM風のBGMが使用され、緊迫感を高めている。
また、標的の資料写真や映像を交互に編集することで没入感も演出した。一部では、ウクライナが公開する映像は単なる戦況報告ではなく、ウクライナ兵の士気向上とロシア兵への心理的圧迫を狙った心理戦の一環との分析も出ている。

引用:ウクライナ無人システム軍(USF)のSNSアカウント
さらに、ゼレンスキー大統領の公開書簡も、事実上ロシア国内の戦争疲れを刺激する狙いがあるとの見方がある。
同氏は書簡で、「ロシアは北朝鮮なしでは戦えなかっただろう」と述べ、ロシアを弱体な国家として描写した。同時に、74歳となったプーチン大統領の高齢にも言及した。
「プーチン氏、1か月で約1,683億7,200万円失う」 過去最悪の損失
一方、ロシアは今年に入り、戦争長期化による兵力不足や、本土を直接攻撃するウクライナの戦術変更によって不利な戦況から抜け出せずにいる。
ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官は8日(現地時間)、「ウクライナは縦深攻撃を通じ、この1か月でロシアの軍需産業、エネルギーおよび燃料インフラの目標111カ所を攻撃した」と述べた。さらに、「この作戦によるロシアの直接・間接的な経済損失は約10億5,800万ドル(約1,683億7,200万円)に達する」と主張した。

引用:ウクライナ無人システム軍(USF)のSNSアカウント
同氏は、「今回の成果は、ウクライナが前線を大きく越えた地域でもロシア軍に重大な損害を与えられる能力を証明したものだ」と評価した。また、「軍需産業やエネルギー・燃料インフラ以外にも、ロシア軍の目標に対して数千件に及ぶ効果的な攻撃を実施した」と説明した。
ウクライナ軍はこの1か月間で、ロシア軍が占領した面積を上回る領土を奪還した。これは、ウクライナが2023年に反転攻勢を開始して以来、ロシアが初めて「領土を差し引きで失った」事例でもある。
ウクライナ軍当局によると、ロシア軍は5月に約130平方キロメートルのウクライナ領土を占領した。これは4月の150~160平方キロメートルより減少した水準だ。
同期間にウクライナ軍は約250平方キロメートルの地域でロシア軍拠点を奪還または排除し、約120平方キロメートルの領土的優位を確保したと伝えられている。













コメント1
磯爺
ロシアによる大義も正義もない侵略、民間人へのテロ及び虐殺。対してウクライナは多少の犠牲はあるものの攻撃対象はあくまでも軍事施設やエネルギーインフラだ。神は天上から見ておられる、ウクライナに栄光あれ!