イスラエル軍、9日もレバノン空爆継続…累計3,666人死亡

イスラエル軍は9日(現地時間)もレバノン南部への空爆や無人機攻撃を続け、少なくとも16人が死亡したと、レバノン側の関係者が各海外メディアに明らかにした。
レバノンとイスラエルの国境地帯では、たび重なる停戦確認や国際社会の懸念にもかかわらず、事実上停戦が形骸化し、不安定な戦闘状態が続いている。
イスラエル軍の激しい攻撃は最近、南部の都市ティールの住宅地に集中している。レバノン国営NNA通信は現地救助隊員の話として、9日だけで同地域で8人が死亡し、32人が負傷したと伝えた。
このほか、ナバティーエ地域ではイスラエル軍の別の無人機攻撃により6人が死亡し、クファル・レマン市内でも未明の空爆で4人が死亡した。
さらに、イスラエル軍がアンサリエ市とアドルーンの間にある住宅地への空爆を行った結果、シリア国籍の住民2人が死亡したと現地当局は発表した。
レバノン民間防衛隊は、シャルキーヤで車両攻撃の現場に救助に向かった隊員2人も無人機攻撃を受けて負傷したと明らかにした。
レバノンの公衆衛生緊急対策センターによると、3月2日から6月9日までのイスラエル軍による攻撃で、死者は3,666人、負傷者は1万1,321人に達している。
こうした攻撃は、6月3日に米ワシントンで行われたレバノン、イスラエル、米国による協議で停戦が成立した後も続いている。
8日には、イランとイスラエルの停戦以降で最も激しいミサイル攻撃が行われ、被害が拡大した。
イラン軍司令部であるハタム・アル・アンビヤ中央司令部は8日、イスラエルに向けた声明で、今後もレバノン南部をはじめとする各地への攻撃を続ける場合、「これまで以上に苛烈で壊滅的な攻撃」を受けることになると警告した。
また、レバノンの武装組織ヘズボラは、イスラエル軍機甲部隊が国境の村バヤダからバユート・アル・サイヤド方面へ進軍したことを受け、これを阻止するため夜通しロケット弾攻撃を続けた。最終的にイスラエル軍部隊は撤退した。

レバノンのジョセフ・アウン大統領も9日に声明を発表し、戦闘を終結させるにはイスラエル軍がレバノン領内の占領地域から撤退しなければならないと主張した。そうすることで初めて、レバノンは主権国家としての尊厳を取り戻し、国内全体を安定させることができると述べたと大統領府は発表した。
レバノン南部では、増え続ける死傷者に加え、数か月にわたる戦闘の影響で国内物流網や住民の移動、地域の治安状況にも大きな変化が生じている。
新華社通信は最近、レバノン・イスラエル国境地帯からナバティーエ市内へ向かう道路周辺を現地調査した結果、国境付近の村だけでなくレバノン内陸部でも道路の破壊や公共交通機関の寸断が進み、住民の不安や移動制限が著しく増加していると報じた。
マルジャユーンの住民ドゥライド・アル・アシさんは取材に対し、以前は民間人や国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が主に利用していたベイルート方面の幹線道路が、現在では深刻な被害を受け、ほとんど利用できなくなっていると語った。
40歳のタクシー運転手アデル・タラフさんは、戦闘の激化によって移動そのものが極めて危険になり、かつて南部の都市や村を結んでいた主要道路から民間車両の姿がほぼ消えたと話した。
マルジャユーンの住民ジャラル・ラハルさん(50)は、「移動できる地域の地図が毎日のように変わっている。かつて幹線道路だった道も、今では危険すぎて人々が利用しなくなった」と語った。
レバノン治安当局者の一人は、絶え間ない空爆や戦闘、民間人への無差別攻撃により、多くの国境沿いの都市や村で人口が減少したと説明した。また、治安部隊やレバノン軍も一部の戦略道路のみを利用して限定的に移動しているという。
レバノン軍の元師団長で軍事専門家のジャラル・サルハル氏は、軍事作戦と戦闘による被害は実際に軍が展開している地域を超え、全国規模に広がっていると指摘した。
同氏は記者団に対し、「リタニ川以南の全域では、偵察用無人機の飛行や双方による砲撃、空爆が続いている。実際に軍が駐留していない非戦闘地域でも移動が制限され、避難した住民は自宅へ戻ることすらできない状況だ」と語った。

















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