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トランプ“10日で終わる”はずが誤算…ホルムズ封鎖で揺れた中東情勢、出口見えた

有馬侑之介 アクセス  

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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米国とイランは14日(現地時間)、終戦に向けた覚書(MOU)を締結し、4か月以上続いた中東情勢は、非核化に向けた交渉の段階に移行する見込みだ。

中東情勢は2月28日、米国とイスラエルがそれぞれ「壮絶な怒り(Epic Fury)」と「咆哮する獅子(Roaring Lion)」の作戦を開始し、イランの核・軍事施設を空爆したことで始まった。米国とイスラエルは、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の逮捕の時と同様に、イランの指導部を排除し、政権を交代させようとした。戦争の初日、イランの31州のうち24州が攻撃を受け、イランの最高指導者アヤトラ・セイエド・アリ・ハメネイ師が執務室で爆死した。イランはこれに対する報復として、イスラエルやアラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、カタールなど湾岸諸国と、近隣の米軍基地を攻撃した。

戦争の勃発から10日ですでに勝利したとし、戦争はすぐに終わるとのドナルド・トランプ大統領の予測とは裏腹に、イランはアリ・ハメネイ師の次男モジュタバ・ハメネイ師を最高指導者に選出し、抵抗を本格化させた。特にイランは3月中旬、機雷などでホルムズ海峡の一帯の船舶を攻撃し、中東情勢は高い原油価格の「引き金」へと性格を変え始めた。

その後、米軍はイランの主要な石油輸出の基地であるハールク島を爆撃するなど、エネルギー施設を標的に攻撃の強度を高め、トランプ大統領は「イラン文明が消滅する」との最後通告のような発言で、イランに圧力をかけた。

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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中東の爆音が収まったのは4月8日、パキスタンの仲介により2週間の停戦協定が結ばれてからだった。ホルムズ海峡の開放を前提とした停戦だったが、イランはイスラエルのレバノンへの空爆が停戦の違反だとして、海峡の封鎖を維持した。その後、パキスタンのイスラマバードで開かれた終戦交渉が、イランのウラン濃縮の停止の有無や、ホルムズ海峡の開放などの中核的な争点で意見の相違から決裂すると、トランプ大統領は翌日、ホルムズ海峡の逆封鎖を宣言した。

その後、停戦の終了日である4月21日に、イランの不参加により2回目の終戦会談が不発に終わると、トランプ大統領は一方的な停戦の延長を宣言した。戦争の長期化を意識したトランプ政権は先月5日「壮絶な怒り」作戦の終了を宣言し、ホルムズ海峡に閉じ込められた船舶を救出する「プロジェクト・フリーダム」作戦に転換したと明らかにした。しかし、プロジェクト・フリーダムは、作戦の実効性などをめぐる論議を引き起こし、開始から2日で中止された。

2回目の終戦会談が不発に終わり、両国は引き続きパキスタンや湾岸諸国を通じて終戦案を伝え、水面下での交渉を続けていた。同時に両国は、最大の争点であるホルムズ海峡やイランの核の放棄をめぐり、それぞれの立場を貫くために圧力を強めていた。

トランプ大統領は停戦の後、軍事攻撃の再開と外交的な解決を、常にてんびんにかけてきた。交渉が近づいているとの見方や、米国が空爆の再開を準備しているとの見方が、交互に出てくるなど、中東情勢はジェットコースターのように刻々と変化していた。

緊張を緩めることができない状況が続くなか、トランプ大統領は14日、イランとの終戦交渉が合意に達したとSNSを通じて明らかにし、4か月以上続いていた戦争は、事実上、出口を見いだした。トランプ大統領は19日に合意に署名するとし「ホルムズ海峡が開放される」と強調した。

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