
ロシア軍がウクライナ軍のドローンを迎撃しようとした際、誤って自軍の高額な攻撃ヘリコプターを撃墜した可能性が浮上した。
ウクライナメディアのユナイテッド24は7日(現地時間)、ロシアの軍事ブロガー、ウラジーミル・ロマノフ氏の情報として「2日にロシア西部ボロネジ州で墜落したロシア軍のKa-52アリゲーター攻撃ヘリコプターがウクライナ軍のドローン攻撃に対応していた味方部隊による誤射で撃墜された可能性がある」と報じた。
ロシアの独立系調査報道メディア、ザ・インサイダーも同日、このヘリコプターはロシア軍予備戦闘部隊の機動火力班が運用する携帯式防空ミサイルシステム・ベルバによる誤射を受けたと伝えた。
公開情報(OSINT)をもとに武力紛争を分析するロシアの独立調査団体・紛争情報チーム(CIT)はザ・インサイダーに対し「ミサイルの赤外線ミサイル探知機が本来狙っていたウクライナ軍のドローンではなく、Ka-52の高温のエンジン排気を捉えた可能性がある」と分析した。
さらに「ミサイル探知機がドローンよりも高温の目標であるヘリコプターのエンジン排気を捉え、その方向へミサイルを発射した」と説明した。

一部では今回の事故はロシア軍防空部隊の組織運用や訓練体制に広範な問題があることを示す事例だと指摘している。
ロマノフ氏は「一定の訓練を受け、最低限の連携能力を備えた兵士は戦果を上げている。しかし、ほとんど訓練を受けないまま武器を持たされた兵士は目標に向かって無差別に発砲するだけだ」とし「その結果、悲惨な結果を招く」と述べた。
ロシア当局はこの事故について公式なコメントを出していない。一方、親ロシア派の軍事ブロガーらによると、事故機の航法士は脱出して負傷しながらも生還したが、機長は死亡したという。
事故機のKa-52アリゲーターは、ロシアのカモフ設計局が開発した攻撃ヘリコプターで、1機当たりの価格は少なくとも約22億円を超える高価な最新鋭兵器とされる。
同機は現用攻撃ヘリとしては唯一の同軸反転ローター方式を採用しており、レーダーやレーダー警報装置に加え、ロケット弾、対戦車ミサイル、空対空・空対地ミサイルなどを搭載できる。
ウクライナ、モスクワ方面に430機超のドローン攻撃
ロシアが今年に入って戦況の劣勢から抜け出せない中、ウクライナ軍は再びロシアの首都モスクワに大規模なドローン攻撃を仕掛けるとともに、クリミア半島の補給路へ攻撃を続け、圧力を強めている。
AFP通信などによると、モスクワのセルゲイ・ソビャニン市長は7日、X(旧ツイッター)で「前日夜からこの日未明にかけて430機以上のドローンがモスクワ州に飛来した」と明らかにした。
その大半は遠方で無力化され、36機がモスクワまで接近したものの全て撃墜されたとしている。
クリミア半島へ燃料を運ぶ影の船団(シャドーフリート)も2日連続で攻撃対象となった。
ウクライナ軍のドローン部隊は同日、アゾフ海で制裁対象船を含む8隻を攻撃した。ウクライナ軍は前日にも同じ海域で国際社会の制裁逃れに利用されているシャドーフリート2隻を攻撃している。
アゾフ海はクリミア半島とロシアが占領するウクライナ南部を結ぶ重要な補給路で、ロシアが実効支配するクリミア半島ではエネルギー供給にも支障が出ていると伝えられている。
一部の海外メディアや専門家は、こ最近の戦況はウクライナに有利に傾きつつあると分析している。長距離ドローンによる攻撃が成果を上げる中、同盟国による軍事支援拡大の議論も勢いを増している。
ウクライナはトルコで開かれる北大西洋条約機構首脳会議を、米欧からの支援拡大につなげる機会と位置付けている。
ブルームバーグ通信は7日「ゼレンスキー大統領は今年のNATO首脳会議にはこれまでとは異なる姿で臨む。以前にも増して自信を深めており、それには十分な理由がある」と分析した。













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