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引き渡し直前のマンションの解体が決定?地元住民がこだわる「富士山の眺望」

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積水ハウスが手がけたマンションが引き渡しを間近に控え、富士山の景観を遮るという理由で取り壊すことになった。

積水ハウスは東京都国立市に建設中のマンション「グランドメゾン国立富士見通り」の事業を突如中止し、解体を決定した。

このマンションは昨年1月に着工した地上10階建てのマンションで、富士山から離れた距離にあるが、マンションの窓からは富士山の眺望を楽しめるというのが売りだった。

しかし、このマンションは計画段階から地元住民から多くの反対の声があがっていた。それはマンションのせいで富士山の景観が失われるという理由だ。

2022年3月、地元住民たちはアパートの規模を当初の計画の半分にも満たない4階建て以下の建物にすることを要求したが、積水ハウスはこれを拒否し交渉は決裂した。しかし、積水ハウス側は当初高さ31mだった建物を26m程度まで下げる配慮を見せた。

それでも、最終的に積水ハウスは「計画段階から『地域の皆様に配慮した設計』を目指していたが、実際の富士見通りからの富士山の眺望に建物が与える影響を再認識した」として、事業中止を決定した。結局、法的には違反していないが、地域社会の意向を尊重することになったのだ。

現在、積水ハウスは入居予定者への補償を検討中である。このマンションは1部屋7,000万円から8,000万円台を中心に18戸が販売され、7月に引き渡しの予定だった。違約金を含めると積水ハウスが被る損害額は10億円ほどだと予想されている。

今回の決定に対し世論は二分している。「そもそも法律で適切に規制しなかったのが問題」という意見がある一方で、「法律だけがルールではなく、景観を守るためには地域ごとの事情も考慮すべきだ」という意見も出ている。

積水ハウスは「事業中止を決定するタイミングは非常に遅かったが、富士山の眺望は地域の重要な財産だと認識している」と説明した。

etnews
editor@kangnamtimes.com

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