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集団性暴行事件被害者の2人の少女を救ったある刑事の献身…事件発生から5年、22人の加害者全員を逮捕

ノンヒョン日報 アクセス  

「密陽事件」を映像化した『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』

第2の密陽事件、2人の女子中学生が被害に遭った集団性暴行事件

ある刑事の長きにわたる献身によりすべての加害者を逮捕

引用:映画『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』

2014年に制作された韓国映画『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』をご存知だろうか。

韓国史上最悪の青少年犯罪「密陽(ミリャン)女子中学生集団性暴行事件」を映像化したこの作品は、事件の残忍さ、残酷さを世間に再認識させた作品である。

この事件において被害少女は度重なる性暴行などの暴力を受け、居住地を移動してもまた別の被害を受け一生苦しみ続けなければならない。しかし、加害者は身分が明らかになっているのに、誰一人として刑事罰を受けることがなかった。

これは、韓国社会における女性の人権軽視という問題提起を起こすなど、韓国社会に多くの課題を問う事件、映画となった。

また、最近になってある暴露系Youtuberにより「密陽女子中学生集団性暴行事件」の加害者の近況が明らかにされ、再度事件に注目が集まり職場を解雇された加害者もいるという。

そのような中、「第二の密陽事件」と呼ばれる「道峰区(ドボン区)女子中学生集団性暴行事件」が、最近表沙汰となり話題を呼んでいる。

2011年9月、中学生だったAさんとBさんは好奇心からビールを一缶買って、近所の路地で分け合って飲んでいた。

すると、少女たちを見かけた加害者の男5人(当時高校生)が、自分たちは中学の先輩であると話し、言うことを聞かなければ飲酒の事実を学校に告げると脅して、Aさんの電話番号を無理矢理聞き出した。

その後、男たちは少女たちに酒を飲ませていたずらする計画を立てた。その計画には11人もの男が集まり、被害者たちを道峰区の近くにある楚安山(チョアン山)に呼び出し、無理やり酒を飲ませた後、交代で性暴行を行った。

さらに8日後、男たちは22人に増え、被害者たちを再度同じ場所に呼び出し、また酒を飲ませ、意識を失わせた状態でAさんとBさんに性暴行を犯した。

引用:MBN

事件が発生してから1年後、道峰警察署のキム刑事が他の集団性暴行事件の調査中に偶然この事件を知ることになった。

キム刑事は本格的な捜査に乗り出そうとしたが、被害者の少女たちは深刻な精神的ショックと事件の後遺症、そして、家族や周りの人々に自身が被害にあった事実を知られることを恐れ、口を閉ざしてしまった。

事件は内偵捜査で終結してしまったが、事件を担当していたキム刑事は、他の警察署に転勤してからも3年間にわたり、少女たちと連絡を取り合いカウンセリングセンターを紹介するなど、引き続き加害者をケアしてきた。

引用:ニュース1

キム刑事の真実が通じたのか、事件発生から5年後、被害を受けた少女たちは勇気を出して加害者たちを告訴した。

5年後に突然召喚された被告人たちは、無実の人を捕まえるのかと言いながら犯行を否認したが、捜査が進行するにつれ、互いに責任をなすりつけるうちに、最終的にはほとんどが容疑を認めざるを得ない状況になった。

被疑者たちは犯行を認めながらも「当時は若くてそこまで大きな過ちだとは知らなかった」などと、信じられない言動、態度に出た。

しかし、密陽事件ともっとも大きな違いは警察の対応だった。密陽事件の被害者は取り調べ当時、刑事から「お前たちが密陽の水を汚した」、「お前が先に誘ったんじゃないか」などの二次被害も受けた。一方、今回の事件ではキム刑事の慎重かつ粘り強い捜査により、被害者を守りながら、22人の加害者全員を捕まえることができた。

裁判所は主犯2人に懲役7年と6年、残りの2人にそれぞれ5年、また他の加害者2人には懲役3年、執行猶予5年を言い渡した。彼らは刑が重すぎると控訴したが、控訴審で裁判所は一審より重い刑を下した。

現在、事件を犯した「悪魔たち」は刑を終えてみな社会復帰した状態だ。

ノンヒョン日報
editor@kangnamtimes.com

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