パイネットワーク(Pi Network)が発行する暗号資産パイコイン(PI)が再び注目を集めている。

価格が30%以上急騰し、テクニカルパターンや大口投資家の動き、、主要取引所への上場期待などが重なった結果、今週中に最大で100%の上昇もあり得るとの見方が浮上している。
11日午後1時50分(日本時間)現在、パイコインは前日比32.57%高の0.97ドル(約141円)前後で取引されている。
仮想通貨専門メディア「コインゲイプ」などによると、パイコイン上昇の第一の要因は、テクニカル分析で言及される「アダム・アンド・イブ(Adam & Eve)」パターンの形成だという。
パイコインは2月26日から4月5日にかけて、2.99ドル(約436円)から0.40ドル(約58円)まで急落し、約86%の下落を記録した。しかしその後、急反発してV字型の「アダム」、緩やかな曲線を描く「イブ」の形を形成したと分析されている。
このパターンにおけるネックラインは0.77ドル(約112円)に設定されており、これを強く突破した場合、1.54ドル(約225円)までの上昇が見込まれると説明された。

第2の要因としては、大口投資家の動きが挙げられる。最近、暗号資産取引所「OKX」で7,000万枚のパイコインが一度に出金されたことが確認され、現在では一つのウォレットが1億5,500万枚以上のパイコインを保有していることが判明した。
この保有量は、ゲートアイオ(Gate.io)やOKXなどの主要取引所の保有数を上回っており、市場ではこのウォレットがバイナンス(Binance)と関連しているという噂が広まり、パイコインのバイナンス上場の可能性が自然と浮上している。公式発表はまだないものの、市場ではこのウォレットがバイナンスの事前ポジションである可能性に期待が高まっている。
さらに、第3の要因としてHTX取引所の動きも注目される。HTX(旧Huobi)は最近、公式X(旧Twitter)アカウント上でパイコインのロゴを3回にわたり投稿し、投資家の注目を集めた。HTXは世界的な主要取引所の一つであり、仮に上場が実現すれば、パイコインの価格はもちろん、市場での知名度にも大きな追い風となる可能性があると示した。現時点で公式な上場発表はまだないが、繰り返されるロゴの投稿により、市場の期待は日増しに高まっていると続けた。
専門家の間では、パイコインは技術的パターンの完成、大規模な資金移動、主要取引所の上場を示唆するなど複数の兆候が重なったことで、短期的に1ドル(約145円)への回復だけでなく、最大1.54ドルまでの上昇余地があると予想されている。
ただし、公式の発表があるまでは慎重な姿勢を保つ必要があり、投資家は市場の動向やテクニカル指標を注意深く見守るべきだと明らかにした。