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人権侵害の歴史を持つグアンタナモが再び注目を集める理由…トランプ氏が描く「新たな収容所」の実態

平野大地 アクセス  

トランプ大統領、グアンタナモに不法移民収容施設の設置を命令

ドナルド・トランプ大統領が不法移民問題の解決に向け強硬姿勢を示した。

29日(現地時間)、トランプ氏は最大3万人の不法移民を収容できる施設をキューバのグアンタナモ米軍基地に設置する行政命令に署名したと発表した。

この発表は不法移民の取り締まりと拘束強化を目的とした「レイケン・ライリー法(Laken Riley Act)」の署名式に先立って行われた。この法は昨年ジョージア州で不法移民によって殺害された女子大生レイケン・ライリー氏の名を冠し、ICE(米移民・関税執行局)職員が犯罪を犯した非正規移民を拘束できるようにする内容を含んでいる。

トランプ氏は記者会見で「米国民を脅かす最悪の犯罪である不法移民をグアンタナモに拘束する」と述べ、「彼らが2度と戻れないようにする」と強調した。さらに「この措置により収容能力が即座に倍増し、不法滞在者問題の解決に効果的な役割を果たすのであろう」と付け加えた。

グアンタナモ収容所は元々2001年の9.11テロ後、ジョージ・W・ブッシュ大統領がテロ容疑者を収容するために設置した施設だ。しかし、設立当初から過酷な尋問や拷問が行われているとの告発が相次ぎ、人権団体や国際社会から批判を受けてきた。

特に、テロと無関係な一般市民が誤って収監される事例が頻発し、米国内外で閉鎖要求が絶えなかった。

人権論争の的グアンタナモ… 強硬な移民政策

バラク・オバマ政権はグアンタナモ収容所の閉鎖を目指したが、共和党の反対により実現されなかった。その後、バイデン大統領も収監者数の削減に努めたが、完全閉鎖には至らなかった。

現在、グアンタナモには15人の収監者が残っており、今回新設される不法移民収容施設は、既存の収監者とは別の場所で運営される予定だ。

この日、米国防総省はコロラド州のバックリー宇宙基地でも不法移民を収容できるよう準備を進めていると明らかにした。トランプ氏は南部国境での不法移民を阻止するため、就任直後にメキシコとの国境地帯に非常事態を宣言し、軍を配備するなど、厳しい取り締まりを続けている。

しかし今回の措置は民主党や人権団体から不法移民の人権侵害の可能性や収容所運営の不適切さを理由に強い反発を招いている。

人権団体は過去のグアンタナモ収容所での人権侵害事例を挙げ、新たな収容施設で同様の問題が繰り返される恐れがあると警告している。

平野大地
editor@kangnamtimes.com

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