メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「平和の仮面」をかぶったプーチン、「復活祭休戦」に隠された計算とゼレンスキーを孤立させるシナリオとは?

織田昌大 アクセス  

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

ウラジーミル・プーチン露大統領が「平和の使者」を演じている。2年余りぶりの「復活祭休戦」を実施し、開戦以来初めてウクライナとの二国間交渉の可能性に言及した。

プーチンは21日(現地時間)、ロシアメディアとのインタビューで「ロシアは常に休戦に前向きだ」と述べ、そのため復活祭休戦を提案したと説明。ウクライナ側も同様の姿勢を示すことを期待すると語った。

これに対しペスコフ大統領報道官は「大統領はウクライナ側との対話準備があると繰り返し述べてきた」とし、プーチンがウクライナ側との交渉・協議の可能性を示唆したと説明した。

戒厳令下で任期を延長中のゼレンスキー大統領の「正統性」を問題視し、ウクライナの政権交代を要求してきたプーチンの立場を考えれば、今回の二国間交渉への言及は明らかな前進だ。

ただし、これを純粋な「和平の意思表示」と解釈するのは早計だろう。休戦交渉の根本的条件が変化するかどうかは不透明だ。

プーチンは一貫して「ロシアは対話を拒否したことはない。対話を拒否しているのはウクライナだ」と主張してきた。

ウクライナとの二国間交渉に前向きな姿勢を示したことは評価できるが、「ロシアは対話の用意がある」という発言は、逆に従来の立場を繰り返したとも解釈できる。

二国間交渉への言及のタイミングも、根本的な変化への疑念を抱かせる。

プーチンは、トランプ米大統領が仲介努力の中止を警告した直後に、復活祭を機に30時間の休戦を宣言し、休戦終了直後にはウクライナとの二国間交渉の可能性に言及した。海外メディアと専門家らがプーチンのこのような「平和マン演出」を「トランプへの配慮」と分析している。

バロー仏外相は22日、地元ラジオで「プーチンが宣言した意外の復活祭休戦は、トランプ大統領の焦りや怒りを抑えるための求愛作戦だった」と評した。

欧米の高官がウクライナの終戦案を初めて協議する中でのプーチンの二国間交渉への言及は、解釈の余地を残す。

ウクライナと米国、欧州3カ国(仏独英)は17日、パリでウクライナの終戦策を協議。その後続措置として、ウクライナと米英仏が23日にロンドンで2回目の会合を開く。

米国は初回会合で▲ロシアのクリミア併合承認▲ウクライナのNATO加盟排除▲ザポリージャ原発周辺の中立化などの終戦構想を提示したとされる。いずれもウクライナに不利な条件だ。

こうした状況下でプーチンが復活祭休戦を実施し、二国間交渉に言及しながら平和の使者を演じたのは、「ウクライナ責任論」を誘導する狙いがあると解釈される。

米国の終戦案にゼレンスキーが反発したり、交渉が難航した場合、逆に「平和を望むプーチン」の「善意」をウクライナが踏みにじったという非難が生まれる可能性がある。

プーチンの最終目的は、トランプにゼレンスキーを平和協定の障害物と見なさせ、責任をウクライナに転嫁することにあるとみられる。

パリのカーネギー・ロシア・ユーラシア・センターのスタノバヤ上級研究員は復活祭休戦について「極めて短期間の休戦なら(プーチンにとって)失うものはなく、真に平和を望む人物に見せるのに有利だ」と分析している。

プーチンが容易な外交的勝利をもたらす「切り札」として復活祭休戦と二国間交渉を持ち出したと解釈できる。

プーチンの思惑通りになれば、最終的にゼレンスキーだけが「愚か者」となる暗澹たる状況が展開される可能性がある。

トランプは18日、記者団との質疑応答で「当事国(ロシアとウクライナ)の一方が状況を非常に困難にするなら、『君は愚か者だ。我々は(これ以上の仲介努力を)辞退する』と言うだろう」と警告していた。

織田昌大
odam@kangnamtimes.jp

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 「2人の反逆者」がトランプの‟和平構想”を粉砕!BBCがプーチンとネタニヤフを“混乱の震源地”と断定…「権威への深刻な侮辱」
  • 「ポーランド侵犯はNATOとの前哨戦だ!」ウクライナが警鐘…欧州に‟最大級の警戒”呼びかけ
  • 「中国の領土野心にフィリピンが猛反発!」南シナ海スカボロー礁“自然保護区建設”に抗議し「即時撤回せよ」
  • トランプ氏が“ロシア肩入れ”爆弾発言!「ドローン侵入はミス」→ ポーランド「プーチンの嘲笑に踊らされている」
  • 露、西側の「対応意思」を挑発的に試す → NYT警告、ポーランド攻撃でNATO軍と初交戦…“欧州戦線拡大”の序章か
  • 日本人観光客が起こした火災でソウル地下鉄から100人超が避難…原因は「モバイルバッテリー」

こんな記事も読まれています

  • 「新型T-ロック」フォルクスワーゲン、8年ぶり全面刷新でグループ初のフルハイブリッドを搭載
  • 【新記録】単一充電1342km、メルセデスEQS試験車が全固体バッテリーで欧州ルートを走破した
  • 「空も電気車時代」に突入!破産リリウム施設を継承した独ベリディオンが新型e航空機を加速開発
  • ホンダ新型「CR-V」、スポーティに進化!2027年型レンダリング公開…300馬力級PHEV投入の可能性も
  • 「新型T-ロック」フォルクスワーゲン、8年ぶり全面刷新でグループ初のフルハイブリッドを搭載
  • 「中国の領土野心にフィリピンが猛反発!」南シナ海スカボロー礁“自然保護区建設”に抗議し「即時撤回せよ」
  • 【新記録】単一充電1342km、メルセデスEQS試験車が全固体バッテリーで欧州ルートを走破した
  • トランプ氏が“ロシア肩入れ”爆弾発言!「ドローン侵入はミス」→ ポーランド「プーチンの嘲笑に踊らされている」

こんな記事も読まれています

  • 「新型T-ロック」フォルクスワーゲン、8年ぶり全面刷新でグループ初のフルハイブリッドを搭載
  • 【新記録】単一充電1342km、メルセデスEQS試験車が全固体バッテリーで欧州ルートを走破した
  • 「空も電気車時代」に突入!破産リリウム施設を継承した独ベリディオンが新型e航空機を加速開発
  • ホンダ新型「CR-V」、スポーティに進化!2027年型レンダリング公開…300馬力級PHEV投入の可能性も
  • 「新型T-ロック」フォルクスワーゲン、8年ぶり全面刷新でグループ初のフルハイブリッドを搭載
  • 「中国の領土野心にフィリピンが猛反発!」南シナ海スカボロー礁“自然保護区建設”に抗議し「即時撤回せよ」
  • 【新記録】単一充電1342km、メルセデスEQS試験車が全固体バッテリーで欧州ルートを走破した
  • トランプ氏が“ロシア肩入れ”爆弾発言!「ドローン侵入はミス」→ ポーランド「プーチンの嘲笑に踊らされている」

おすすめニュース

  • 1
    【奇行】午後の公園にゴキブリ数十匹をばらまいた女…SNSで炎上、公衆衛生に大論争

    トレンド 

  • 2
    「火星内部の隠された真実を暴く!」最新研究が突き止めた“45億年前の惑星大衝突”の破片…内部は均質な層ではなかった

    トレンド 

  • 3
    【NASA発表】火星で“微生物の痕跡”発見!35億年前の湖に潜在的生命の証拠か

    トレンド 

  • 4
    「遺体から精子採取」…銃撃で殉職した記者、2年後に“父親”に!婚約者が代理母出産で妊娠報告

    トレンド 

  • 5
    木の下敷きになった子犬を救った野生のクマ…直後に明らかになった衝撃の事実とは?

    フォトニュース 

話題

  • 1
    「果物の食べ過ぎでダウン!?」担架で病院に運ばれた“トルコのクマ・オカン”の顛末

    トレンド 

  • 2
    午前2時に野生の象が襲来!鉄門を壊し米50キロを爆食い…住民は「日常茶飯事」

    トレンド 

  • 3
    キノコ製カヤックで42キロの海を横断!? 15メートルのシロナガスクジラがまさかの“伴走”

    トレンド 

  • 4
    不倫相手と同じヴィラに!? 離婚した夫、元妻と娘の“真下の階”に引っ越して大波紋

    トレンド 

  • 5
    「空も電気車時代」に突入!破産リリウム施設を継承した独ベリディオンが新型e航空機を加速開発

    フォトニュース 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]