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2025年07月16日水曜日
ホームニュース「ウラン濃縮は譲らない!」イランが“レッドライン”を再確認、協議再開に米・露が揺さぶり

「ウラン濃縮は譲らない!」イランが“レッドライン”を再確認、協議再開に米・露が揺さぶり

引用:ニューシス
引用:ニューシス

イラン政府が米国との核協議再開にあたり、「ウラン濃縮の維持」を改めて越えてはならないレッドラインと位置づけた。

ニューシスによると、イラン国営IRNA通信は14日(現地時間)、同国の最高指導者アリー・ハメネイ師の国際問題顧問であるアリー・アクバル・ベラヤティ氏がパキスタン内務大臣との会談で「ウラン濃縮は我々のレッドラインだ」と明言したと報じた。

ベラヤティ氏は「イランの立場を尊重するという前提があれば、無条件での協議に反対するわけではない」としつつ、「しかし濃縮の停止を条件にするのであれば、協議は行われない」と断言した。

今年に入り、トランプ米大統領の2期目政権が発足して以降、イランと米国は新たな核合意の締結に向けた協議を進めてきた。しかし、ウラン濃縮をめぐる主張の隔たりが埋まらない中で、イスラエルによる電撃的な空爆が発生した。

トランプ大統領は先月21日、イランとイスラエルの緊張が高まる中、フォルドを含むイラン国内の主要核施設3カ所を、バンカーバスター爆弾などを用いて直接攻撃したとされている。

その後、イランとイスラエルは一時的な停戦に合意し、米国はイランとの核協議再開を模索している。こうした中で、ロシアがイランに対し、ウラン濃縮の放棄を含む協議案を提示したとの報道も伝えられた。

しかし、イランはウラン濃縮は核拡散防止条約(NPT)に基づく正当な権利だとする立場を崩していない。

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