
ドナルド・トランプ米大統領は、ウクライナに長距離ミサイルを供給してもモスクワを攻撃すべきではないと述べ、モスクワ打撃を検討させたとの報道を否定した。
ホワイトハウスを出る際、記者団から「ゼレンスキー大統領はモスクワを狙うべきか」と問われたトランプは「狙うべきではない」と即答した。ウクライナへ長距離ミサイルを送る考えがあるか尋ねられると「検討していない」と言い切った。
しかし、英紙『フィナンシャル・タイムズ』は、4日の電話会談でトランプがゼレンスキーに「モスクワやサンクトペテルブルクを攻撃できるか」と問い、ゼレンスキーが「長距離兵器があれば可能だ」と答えたと報じた。報道と本人発言が食い違う形だ。
トランプはモスクワ攻撃を否定しつつも、ウラジーミル・プーチン露大統領に休戦を迫り「50日以内に合意しなければ関税と追加制裁を科す」と警告した。
「なぜ50日なのか」との質問には「50日は長過ぎるとは思わない。もっと早くなる可能性もある」と返答したうえで、「バイデンに同じ質問をすべきだ」と不快感を示した。
6月の米消費者物価指数(CPI)上昇に関しては「インフレはほとんど起きていない。我々は利益を得ているだけだ」と強気の姿勢を崩さなかった。
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