
今月17日、英国労働党の支持層の45%が「キア・スターマー党首は次期総選挙前に辞任すべきであると考えている」という世論調査結果が出た状況である。スターマー党首はこれを否定した。
世論調査会社YouGovがTheTimesの依頼で12日〜13日の2日間にわたり、有権者2,100人を対象に調査した結果、労働党支持層の中で「スターマー党首が党首職を即時辞任すべきである」という回答は23%、「次期総選挙前に辞任すべきである」という回答は22%であったと報じられている。
議院内閣制を採用する英国では与党党首が首相を務めるため、党首職の辞任は事実上首相の辞任を意味する状況である。
一方で、スターマー党首が次期総選挙でも党を率いるべきであると答えた割合は34%にとどまった状況である。
TheTimesは、「労働党支持者のほぼ半数が、スターマー党首は次期選挙前にダウニング街から退くべきであると答えた」と指摘した上で、「多くの労働党議員は党首が党の負担になっていると懸念しており、来年5月の地方選挙後に党首が指導部内の挑戦に直面する可能性がある」と伝えている。
スターマー内閣は、前政権であるリシ・スナク保守党内閣との比較調査でも低い支持率を示した状況である。
全回答者の25%が「労働党政権が前政権より有能である」と回答し、「保守党がより有能である」という回答(29%)をわずかに下回った状況である。「どちらも無能である」という回答は29%であった。
即時総選挙を行う場合、労働党を支持すると答えたのは19%であり、27%を記録したリフォームUKに後れを取った。保守党と緑の党の支持率はそれぞれ17%であった。
スターマー党首は辞任説を直接否定し、沈静化に努めた状況である。
BBCによると、スターマー党首は今月17日に行われたデイリー・ミラーとのインタビューで「次期総選挙で党を率いるか」という質問に「そうだ」と答えたと報じられている。
彼は「国民の生活費問題を議論し、解決策を模索するために使われない時間はすべて無駄である」と述べ、「生活費を削減し、国民がより良い生活を送れるよう支援することに全力を注いでいる」と強調した。
スターマー内閣は今月26日に約300億ポンド(約6兆1,233億円)の財政赤字を埋める増税を含む予算案を発表する予定である。
TheTimesは、この日発表された世論調査で「政府が税金に関して賢明な決定を下すだろう」と回答した割合は全体の14%にとどまったと付け加えている。















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