
ドナルド・トランプ米大統領は、かつて自身の忠実な支持者であったが、未成年者性搾取事件の当事者ジェフリー・エプスタイン氏に関連する機密文書の公開などをめぐり関係が悪化していたマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(共和党、ジョージア州選出)が辞任を表明したことに対し、その理由を「支持率の急落にある」と攻撃した。
『フォックスニュース』など現地メディアによると、トランプ米大統領はこの日、自身のソーシャルネットワーク『トゥルース・ソーシャル』への投稿でグリーン下院議員を「裏切り者」と呼び、「マージョリー『裏切り者』ブラウン氏は支持率が急落し、トランプ米大統領の強力な支持を受ける予備選の競争相手(彼女が勝つ可能性は全くない)と対決したくないため辞任を決意した」と主張した。
トランプ米大統領は、グリーン下院議員が自身に背を向けた後、彼女のミドルネームである「テイラー」を「裏切り者」に変えて呼び、同議員を嘲笑してみせた。トランプ米大統領はまた、来年の再選出馬に際し、彼女に対抗する挑戦者を支持すると威嚇した。
トランプ米大統領は続けて、「ランド・ポール・ジュニアとして知られる、数十年来最悪のケンタッキー州選出共和党下院議員トム・マッシー氏との関係は、グリーン議員にとって有利に働かなかった」と指摘した。
マッシー下院議員はトランプ米大統領の政策に反対する代表的な共和党議員であり、ランド・ポール上院議員はケンタッキー州選出の連邦上院議員で、彼もまた上院でトランプ米大統領に反旗を翻した政治家の一人である。
トランプ米大統領はさらに、「私がグリーン議員の終わりのない電話攻勢に応じなかったという理由だけで、マージョリー氏は悪い方向へ向かった」とし、「それにもかかわらず、私は常にマージョリー氏を尊重しており、彼女が米国に貢献した功績に感謝している」と表明した。
先にグリーン下院議員は前夜、自身の『X』(旧ツイッター)アカウントに投稿した10分超の動画で辞任の決定について説明し、「ワシントンD.C.では常に軽蔑されており、決して馴染むことはなかった」と述べた。
グリーン下院議員は続けて、「2026年1月5日が私の議員としての最後の日となる」と明言した。
グリーン下院議員はトランプ米大統領の中心的支持基盤であるMAGA(メイク・アメリカ・グレート・アゲイン)の一員であったが、ここ数カ月はトランプ米大統領の外交政策(米国のイスラエル軍事支援など)や連邦政府のシャットダウン、医療サービス、食料品価格の高騰などを挙げ、不満を表明していた。また、「エプスタイン氏関連文書」に関する大統領の発言を公に批判した。
彼女は下院でエプスタイン氏関連の捜査資料公開を立法化するための「強制決議案」に参加した共和党議員4人のうちの1人でもあることが確認されている。













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