
今年10月、南シナ海で作戦中に連続して海に墜落した米海軍のヘリコプターと戦闘機が全て回収された。現地時間5日、米軍事専門メディア「ザ・ウォーゾーン」は、2機の航空機が水深約121.92メートルで発見され無事に回収されたと報じた。米海軍第7艦隊はこの日、報道資料を通じて「回収された全ての航空機と部品は精密分析のため、インド太平洋地域の指定された米軍基地に輸送中だ」と明らかにした。ただし、2機の航空機が発見された南シナ海の正確な位置は公開されていない。
今年10月26日午後、定期作戦を行っていたMH-60Rシーホークヘリコプターが米海軍空母USSニミッツから離陸した直後に海に墜落し、30分後にはF/A-18Fスーパーホーネット戦闘機が作戦中に海に墜落した。ヘリコプターに搭乗していた3人と戦闘機の操縦士2人は全員無事に救助され、人命被害は発生しなかった。

特に米航空機の墜落地点が南シナ海であることから、米中間の見えない緊張が続いている。南シナ海は中国とフィリピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイなどが領有権を主張する地域だ。中国は国際法の判決にもかかわらず、ほとんどの海域を自国の領海と主張し、軍事基地を建設してきた。米国は航行の自由作戦でこれに対応しており、ニミッツ空母艦隊が核心戦力として投入されている。事故直後、中国外交部の郭嘉昆報道官は「もし米国が中国に提案してくるなら、人道的観点から米国に必要な協力を提供する用意がある」としながらも「我々が強調したいのは、米国の軍用機が南シナ海で軍事演習を行っている最中に墜落したという点だ」と述べ、厳しい姿勢を示した。

今回の回収について「ザ・ウォーゾーン」は「米国は墜落した航空機や部品を中国が回収できないようにすることに、より重点を置いていたはずだ」とし「米国と同様に中国も情報分析および開発目的で海外の武器を回収するプログラムを運営しており、墜落した2機の航空機にはいくつかの機密部品が含まれている」と分析した。ニミッツは1975年に就役した米海軍最長寿の空母で、来年には退役を控えている。現在、インド太平洋地域で巡回作戦を続けており、南シナ海の自由航行と海上安全任務を遂行している。













コメント0