
ロシア外務省のマリーヤ・ザハロワ報道官は28日(現地時間)、カリブ海情勢を巡り、現在、同地域では完全な無法状態が目の前で起きていると述べた。
ザハロワ氏は、かつて忘れ去られていた他人の財産を奪う行為、すなわち海賊行為や強盗行為が復活していると指摘した。その上で、ドナルド・トランプ米大統領の実用主義が、災厄の拡大を防ぐ上で役立つことへの期待を示している。
ザハロワ報道官は、ロシアは一貫して緊張緩和を主張してきたとした上で、トランプ大統領の実用主義と合理性が、国際法規範の枠内で、当事者が相互に受け入れ可能な解決策を見いだすことに寄与することを期待すると語った。
さらに、ロシアはマドゥロ政権の主権と国益の保護、ならびに国家の安定的発展を維持するための努力を支持する立場を改めて確認すると強調した。
一方、トランプ政権は2025年9月以降、麻薬取引の疑いがある船舶の取り締まりを名目に、カリブ海で関連船舶を攻撃し、空母打撃群を配備するなど軍事的圧力を強化してきた。12月に入ってからは、ベネズエラを往来する油槽船を拿捕したほか、本土への軍事作戦の可能性にも言及し、ニコラス・マドゥロ政権に対する圧力を一段と強めている。















コメント0