
ロシアの反体制派指導者、故アレクセイ・ナワリヌイ氏が設立した「反汚職基金(FBK)」が、ウラジーミル・プーチン大統領がクリミア半島の黒海沿岸に超豪華な秘密の別荘を所有していると暴露した。
「ザ・タイムズ」など英メディアの報道によると、FBKは最近公表した報告書の中で、この別荘が9,000万ポンド(約190億円)以上を投じて大規模な改修工事が行われた後、プーチン氏に提供されたと主張したとのことだ。黒海を見下ろす断崖の上に位置するこの別荘には、個人用の医療センターやヘリポート、人工ビーチ、船着き場に加え、アンチエイジングを目的とした冷却療法施設まで備えられていると伝えられている。
FBKは「なぜプーチンにこれほど多くの別荘が必要なのか。一人の人間がいくつの別荘を所有すべきなのか」と問いかけ、「過剰な贅沢ぶりには吐き気を覚えるほどだ」と強く批判した。FBKは、2024年2月に服役中に死亡したナワリヌイ氏が設立した団体である。
報告書によると、別荘内の総合病院レベルの手術室には、ドイツやフィンランド製の最先端医療機器が設置されており、特に氷点下110度に達する冷却療法施設が注目を集めている。
FBK関係者は「居住空間にこのような設備を常設しているのはプーチン大統領だけだ」と指摘し、大統領が若返り治療を受けている可能性を示唆した。プーチン氏の寝室とみられる空間は240平方メートル余りに及び、バスルームには金メッキのジャグジーや手すりが設置されているとのことだ。
FBKは、この別荘がもともと親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ元ウクライナ大統領のために建設されたものの、2014年のロシアによるクリミア併合後、プーチン氏の側近に所有権が移り、その後プーチン氏が使用するようになったと主張している。
クレムリンは今回の暴露について、現時点でコメントを出していない。FBKは2021年にも、ロシア黒海沿岸にある10億ドル(約1,540億円)規模の「プーチン宮殿」を暴露し、大規模な反政府デモを引き起こした経緯がある。その後、ロシア政府はFBKを「過激派組織」に指定し、主要関係者は国外に逃れて活動を続けている。
今回の暴露は、プーチン氏の「不老長寿」への関心とも重なり、大きな注目を集めている。2025年9月、中国・北京で行われた行事の際、1952年生まれで73歳のプーチン氏が、習近平国家主席と老化克服をテーマに会話する様子が、生中継の音声で捉えられていた。
当時、習主席が「今や70歳はまだ若い年齢だ」と言うと、プーチン氏は「人間の臓器は移植を続けることができる。長生きすればするほど若返ることができ、不死に至ることも可能だ」と答えた。これに対し、習主席は「今世紀には人類が150歳まで生きられるようになるだろう」と笑顔で応じた。このやり取りは、マイクが入っていることに気付かず交わされた、いわゆる「ホットマイク」によるものとされている。
専門家らは、プーチン氏が言及した臓器移植について、幹細胞を用いた人工臓器や異種臓器移植を念頭に置いた発言とみているが、現時点の技術では臓器全体を置き換えることは難しく、実現性は低いとの見方が大勢だ。
FBKによる今回の暴露をめぐり、欧米メディアは「長期政権と老化への執着が結びついた象徴的な事例だ」と分析しており、ロシア国内で再びプーチン氏の贅沢三昧と権力集中への批判が高まる可能性に注目している。















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