
ロシアによるウクライナへの全面侵攻で始まった戦争が4年目に入る中、その影響によりウクライナは「人口崩壊の危機」に直面している。前線では死傷者が相次いでいるほか、不妊に悩む人や経済的理由から出産を断念するケースも見られる。
22日(現地時間)、CNNとガーディアンは、2022年2月に始まったロシアとの全面戦争によって深刻化するウクライナの人口問題を報じた。
ウクライナの人口統計学者エラ・リバノワ氏によると、開戦以降、死亡者や国外への移住者、ロシア占領地域の住民を含めて人口は約1000万人減少したとのことだ。ガーディアン紙も、戦争前に約4100万人だった人口が、現在はロシア占領地域の住民を除いて約3000万~3200万人まで急減したと伝えている。リバノワ氏はCNNに対し、「人口減少は災害に等しい。人がいなければ国家は存続できない」と懸念を示した。
特にリバノワ氏は、ウクライナの出生率が過去数年にわたり低下し続け、現在は崩壊寸前の水準にあると指摘した。中央情報局(CIA)の「ワールド・ファクトブック」による2024年の推計では、ウクライナは世界で最も死亡率が高く、出生率が最も低い国の一つとされ、1人が生まれる間に3人が死亡している計算になるという。人口学者らは、この低出生の傾向が続けば、2050年には人口が約2500万人まで減少する可能性があるとみている。
戦争によるストレスが妊娠や出産に与える影響も深刻だ。ウクライナの生殖医療の専門家であるバレリー・ジュキン博士はCNNに対し、「妊娠に伴う合併症や先天異常が増えており、妊娠を維持できないケースも増加している」と述べた。また別の生殖医療専門医、アラ・バラネンコ博士も、若い女性の間でストレスによる早発閉経の事例が増えているほか、前線から帰還した男性の精子の質も低下していると指摘した。さらに、経済的困難や治安不安を理由に出産を先送りしたり断念したりするケースもあると伝えられている。
戦火を逃れて国外へ避難した人々が帰国しないことも、人口減少の要因の一つとされている。CNNによると、600万人以上が海外で難民として正式に登録されており、その大半は若い女性と子どもだという。リバノワ氏は「ウクライナの破壊は深刻化している一方、難民たちは海外で新たな生活に適応している」とし、戦争が長期化するほど帰国の可能性は低くなるとの見方を示した。
戦争が終結したとしても人口の回復は容易ではないとみられる中、停戦の見通しは依然として立っていない。ロシアは前日、ミサイルとドローンでキーウを攻撃したのに続き、この日未明にはザポリージャにも攻撃を行った。終戦に向けた交渉は、戦後の領土分割をめぐる双方の対立により行き詰まっており、タス通信は匿名の関係者の話として、第4回会談が早ければ26日にスイスのジュネーブで開かれる可能性があると伝えた。














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