
米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦の開始後、イラン側による激しい報復が続く中、イラクの首都バグダッドにある在イラク米国大使館が再び大規模な攻撃を受けた。AP通信などの現地メディアは18日(現地時間)、前日未明に大使館を狙ったドローン3機とロケット弾4発による攻撃が発生したと報じた。目撃者の証言によれば、これは開戦以来最も強力な波状攻撃であり、少なくとも1機のドローンが大使館敷地内のヘリコプター着陸場に衝突し、建物から煙と炎が上がる様子が確認された。世界最大級の外交施設である同大使館への攻撃は今月だけで3回目となり、米国の主権を象徴する拠点への圧力が極めて高まっている。
近距離防空網C-RAMによる迎撃能力の実証
今回の攻撃において死傷者は確認されていないが、バグダッド上空では近距離防空網「C-RAM(ロケット・砲・迫撃砲防御システム)」がドローンを迎撃する場面が次々と捉えられた。C-RAMはもともと艦艇用の近接防御火器システム(CIWS)を地上用に転用したもので、AN/TPQ-53などの高性能レーダーと、1分間に最大4,500発を発射する20mm機関砲を組み合わせたシステムである。射程が半径1~2kmと短く、弾道ミサイルなどの広域脅威には対応できないという欠点はあるが、安価な攻撃ドローンが主導する現代戦において、高価な迎撃ミサイルに代わるコストパフォーマンスに優れた「最後の防衛線」として不可欠な役割を果たしている。
親イラン民兵組織による代理戦争の激化と政治的意図
今回の攻撃は、イランのイスラム革命防衛隊から支援を受けるシーア派武装組織「カタイブ・ヒズボラ(神の党旅団)」が主導したことが確認された。相次ぐ空襲は、イラクが事実上、米国とイランの「代理戦争の舞台」と化したことを鮮明に示している。親イラン民兵組織によるこれらの軍事行動は、イランの影響力を誇示するだけでなく、米国に対して地上戦のリスクを突きつけ、米軍撤退を迫る強力な外交的圧力となっている。特に国家主権の象徴である大使館を標的にすることは、米国の心理的拠点を直接叩くという強烈なメッセージを全世界に発信する狙いがある。













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