
1970年の大阪万博で未来技術として紹介された、いわゆる「人間洗濯機」が実際の市販を目前に控え、東京で公開される状況だ。横になっているだけで全身の洗浄から乾燥まで15分で完了する仕組みだが、価格は6,000万円に達する状況だ。
『時事通信』によると、家電販売大手の『ヤマダホールディングス』が大阪・関西万博で話題を集めた「ミライ人間洗濯機」を、来月25日から東京・池袋の家電複合店舗「ラビ(LABI)」で展示すると27日に伝えた。
1か月の準備期間を経て体験用モデルをまず設置し、消費者が実際に横になったり、機能を確認できるスペースを設ける予定である。正式な販売スケジュールはまだ確定していない状況だ。 この製品は大阪の企業『アイ・フィール・サイエンス』が開発した。長さ2.3メートルのカプセルに横になると、直径0.001ミリ以下の超精密マイクロバブルが全身を包み、汚れやほこりを自動で洗い流す。微細な気泡とミスト状の洗浄が続いた後、乾燥まで自動で進み、背面センサーが使用者の心拍や姿勢の変化をリアルタイムで感知する。映像や音楽も提供し、「寝ているだけで入浴が完了する」というコンセプトである。

元祖「人間洗濯機」は1970年の大阪万博で初めて公開され話題を呼んだが、実際の製品化には至らなかった。 今年の大阪・関西万博でアップグレードされた試作品が再登場すると関心が集まり、体験申し込みだけで4万件を超えた状況だ。当時展示会場を訪れた石破茂首相も「いつ商品化されるのかと思っていたが、あの時は実現しなかった」と驚きを示した。 技術的完成度は高いものの、価格のハードルは依然として大きい。『ヤマダホールディングス』は「展示の反応を見た上で本格的な市販時期を検討したい」と明らかにした。メーカー側も「動きの不自由な高齢者や障害のある方に特に有用だ」とした上で、「万博に来られなかった方々も今回の展示で直接体験できるだろう」と説明している。















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