肥満女性が減量のために胃スリーブ手術を受け、そのまま帰らぬ人に…海外での手術に警告

英国の50代女性が減量手術のためトルコを訪れ、手術中に死亡するという悲劇的な事故が発生した。

11日（現地時間）、英国メディア「ザ・サン」の報道によると、ウェールズ出身のジャネット・リン・セビジ（54歳）は、昨年8月にトルコ・アンタルヤの病院で胃スリーブ手術を受けていた際に大量出血により死亡した。

セビジは体格指数（BMI）30.7の軽度の肥満患者で、19kgの減量を目標に肥満治療薬オゼンピックを服用していた。しかし、世界的な需要急増でオゼンピックの入手が困難になったため手術を決意した。トルコの現地旅行会社を通じて2,750ポンド（約54万円）を支払い手術を予約した。

しかし、手術中に予期せぬ大動脈の欠陥が発見された。解剖の結果、セビジの大動脈に3～4mmの欠陥が確認された。執刀医が大動脈の問題に対処したものの、過度の出血による心停止により最終的に死亡に至った。

英国民保健サービス（NHS）はこの事故を受け、海外での手術のリスクについて強く警告している。手術を仲介した旅行会社の関係者は「セビジは手術前から担当医の情報や経歴について懸念を示していた」と明かした。