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ギニアでサッカーの試合中の暴動で少なくとも56人が死亡…野党は暫定大統領に対し政治活動に利用したと非難

佐藤美穂 アクセス  

西アフリカのギニアで行われたサッカーの試合中に観客同士の衝突から、警察を含む乱闘へと発生し、少なくとも56人が死亡した。

1日「CNN」など、複数の海外メディアによると、この日ギニア南部の都市ヌゼレコレのスタジアムで行われたサッカーの試合で、終了間際に審判が選手を退場させた判定に対し、腹を立てた観客が投石するなどして衝突に発展し、暴徒化した観客に対して警察が催涙弾を発射したり、スタジアムから脱出しようと殺到した観客が押し合いになったりするなど、スタジアムは騒然となった。

負傷者が搬送された病院の医師は「病院には多くの患者が搬送され、遺体が廊下の床にも安置され、霊安室には空きがない状態だ」と状況を語った。

ギニア当局は現時点で公式な死傷者数を発表していないが、重傷・重症者が多いことから、死者数は今後急増する可能性があるという。

SNSでは衝突の様子やスタジアム外にまで並べられた遺体の様子をおさめた動画や写真が次々と投稿されている。

動画には観客がスタジアムを脱出するためにフェンスを乗り越えようとして地面に落下したり、鎮圧に当たる警察と観客が衝突したりする様子などが映っている。

一方、地元メディアによると、この試合は2021年にギニアで軍事クーデターによって政権を掌握したママディ・ドゥンブヤ暫定大統領(43)の大統領選立候補を支持する目的で主催した大会の決勝戦だった。

ドゥンブヤ大統領は年内にも選挙を行い、民主政治への意向を約束したが、現状見通しは立っていない。

そのため、野党勢力からは「選挙の約束を果たさず、大統領の人気取りのためにサッカーの試合を行った政府に責任がある」と批判を強めている。

佐藤美穂
editor@kangnamtimes.com

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