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「スーパードル」時代の到来、ウォン・ドル為替レートが2009年の金融危機以来の高水準に

佐藤美穂 アクセス  

韓国経済が為替の荒波に揺れている。最近、ウォン・ドル為替レートが2009年の世界金融危機以降、最高値を更新している。まさに「スーパードル」時代の到来だ。

「ドル(Dollar)」はアメリカの通貨でありながら、世界を支配する存在である。地球上どこでも自国通貨のように使える通貨として、ドルが圧倒的な地位を占めている。しかし、意外なことにドルの起源はアメリカではなく、元々はヨーロッパで流通していた銀貨を指す言葉だった。その原型がドイツで使われていた「ヨアヒムスターラー(Joachimsthaler)」にある。「ターラー(Thaler)」とも呼ばれるこの言葉は、現在のチェコ領であるボヘミア地方のヤーヒモフに由来する。16世紀初頭、ボヘミアが神聖ローマ帝国に編入され、ヤーヒモフもドイツの支配下に置かれることになった。中世のボヘミア地域は銀の宝庫として知られていた。

1516年、シュリック伯爵はヤーヒモフのヨアヒムスタール渓谷で大規模な銀鉱を発見し、フロイデンシュタイン城内で密かに銀貨を鋳造した。ヨアヒムスターラーは1519年に初めて製造された銀貨の名称だ。銀貨の名前は色々と呼ばれたが、最終的に「ターラー」に統一された。しかし、皮肉なことに、ドルの起源となったドイツは1873年に通貨名を「ターラー」から「マルク」に変更した。

アメリカは1776年の独立宣言後、大陸会議(1785年)でドルを合衆国初の基準通貨と定めた。これはイギリスのポンドに対する反感が影響した結果であり、スペインの中南米植民地で使用された通貨「ダレル(daler)」の銀貨名を採用した結果だった。そう、「ダレル」の英語発音がそのままドルとなったのである。

また、「ドル」という言葉が初めて使われたのもアメリカではない。スコットランドを中心とした英語圏の国々で先に使われていたとされる。アメリカが貨幣鋳造法を制定し、ドルを公式通貨単位として指定したのは1792年のことだった。ドルがアメリカの通貨として完全に定着したのは1913年以降である。アメリカの2ドル紙幣は「幸運の札」として知られている。この紙幣に描かれた第3代大統領トーマス・ジェファーソンは、「努力すればするほど幸運は訪れる」という言葉を残している。

佐藤美穂
editor@kangnamtimes.com

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