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「ここで平穏を見つけた」地震から2年、人工的な建物は信用できず、家族と離れて「洞窟ひとり生活」

平野大地 アクセス  

トルコ南部に住んでいたアリ・ボゾラン(Ali Bozoğlan)氏は、2023年2月のトルコ・シリア大地震で家を失った。

当時、マグニチュード7.8の地震が発生し、トルコとシリアで5万人以上が死亡、多くの建物が倒壊し、大規模な被災者が発生した。

先月20日(現地時間)、トルコのメディアTGRT HABERによると、アリ氏は地震への恐怖から人工の建物にはもう住めないと決意した。

その結果、彼は都市の郊外にある洞窟へ移り住み、一人で生活を始めた。

3人の子供を持つ父親であるアリ氏は、家族にも洞窟で一緒に暮らそうと説得したが、失敗に終わった。そのため、彼は一人で洞窟に住むことになったが、むしろ幸せで平和を感じていると語っている。

アリ氏はTGRT HABERのインタビューで、「地震が起きてから2年間この洞窟で暮らし、ここで平穏を見つけた。この洞窟は数千年間崩れることなく存在し続けている」と語り、洞窟に対する信頼を示した。

市長から都市の近くにコンテナハウスを提供するとの申し出を受けたが、アリ氏はこれを拒否した。

アリ氏は「洞窟で皿洗い、洗濯、掃除、料理をして、美しい生活を送っている」と満足げに話した。しかし、洞窟での生活が決して楽ではないことも明かした。

「雪や雨、霜が降りても寒さを感じることはないが、時々蛇やネズミが洞窟に入ってくる」

また、洞窟が人里離れた場所にあるため、ちゃんとしたトイレを設置することができず、水道も確保するのが難しかった。

そのため、アリ氏は洗濯機や冷蔵庫を使うために太陽光パネルの設置を計画していた。

そんな中、トルコ政府が再び彼にコンテナハウスを提供すると提案した。当初、デフネ市長の申し出を断っていたアリ氏だったが、政府からの再三の支援を受け入れ、ついにコンテナハウスを受け取った。

今月2日、現地紙ヒュリエット(Hürriyet)によると、アリ氏はハタイ州知事ムスタファ・マサトル(Mustafa Masatlı)からコンテナを提供されたという。

コンテナに一部の荷物を移したアリ氏は、「私の洞窟は完璧だった。酸素が豊富で、平和そのものだった」と語り、今後はコンテナと洞窟を行き来しながら生活する予定だと話した。

アリ氏は、地震被害を受けて洞窟で生活する自分の姿がニュースで報じられた後、ハタイ州知事やデフネ地区知事が訪問したと明かした。

ハタイ州知事からコンテナを受け取ったアリ氏は、「洞窟生活がさらに快適になった。ハタイ州知事は私に第二の故郷を与えてくれた」と感謝の意を表した。

平野大地
CP-2023-0235@fastviewkorea.com

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