「飲んだら死にそう」サプリの横に倒れた女性モデルの広告に非難殺到、最終的に謝罪へ
若い女性をターゲットにしたある化粧品ブランドが、社会的影響を十分に考慮せずにサプリメントを宣伝し、最終的に謝罪に追い込まれた。
最近、このブランドはX(旧Twitter)上で、商品の広告写真が薬物中毒や遺体を連想させるとして、意図的な「ノイズマーケティング」ではないかと物議を醸している。
ノイズマーケティングとは、商品の品質やサービスとは関係のない否定的な話題をあえて作り、注目を集める宣伝手法であり、新興ブランドなどがよく用いる戦略として知られている。

問題となった写真には、女性モデルが床にうつ伏せになり、焦点の合わない目で虚空を見つめている様子が写っていた。
そして彼女の口元にはサプリメントが散らばっており、まるでそのサプリを摂取して倒れたような印象を与えるとの指摘があがった。
この写真を見たネットユーザーからは、「少し不気味だ。ビタミンの広告とは思えない。元気がなさすぎる」、「ビタミンの広告なのに、なぜ女性モデルを遺体のように横たわらせて、薬物の過剰摂取を連想させる画像を使うのか」などの反応が寄せられたという。
「ブランド自体に不快感」背を向ける消費者
問題となったビタミンサプリの広告をきっかけに、同ブランドの他製品の広告写真にも批判の目が向けられている。
化粧水の広告写真では、女性モデルが化粧水で満たされた浴槽に沈み、首を傾けて虚空を見つめている姿や、目を閉じて顔を水中に沈めている様子が映されていた。
また、日焼け止めの広告では、商品とは無関係に胸元に製品を吹きかけたり、白い浴槽に寄りかかって力なく横たわる女性モデルの姿が使用されていた。
顔にビニールのようなものをかぶせた写真も存在した。
これに対し、ブランド側は23日、Xの公式アカウントを通じて謝罪文を発表。「企画段階で商品の特性および社会的配慮に対する認識が不足していた」と認め、「問題となったビタミンC製品の画像はすでにすべて削除した」と述べた。
さらに「今後はこのような点にもより慎重に配慮し、成長していきたい」と表明した。
しかし、問題となった広告写真の一枚は現在も他の商品の紹介ページに使用されており、日焼け止めやアイクリームなど追加で批判を受けている写真も削除されていない状況だという。
