中国の建設現場でタワークレーンが倒壊、作業員が驚異の生還
中国の建設現場で、23階相当の高さのタワークレーンが倒壊する中、作業員が間一髪で一命を取り留めた姿が注目を集めている。
中国メディア「中華網」などの報道によると、事故が発生したのは今月27日午前9時ごろで、中国江蘇省南京市にある建設現場にて、高さ約70メートル（23階建て相当）の大型タワークレーンが突然倒れたという。
数十トンの重さがある巨大なクレーンは、一瞬にして現場の内部道路を直撃した。その衝撃でコンクリートの破片が四方に飛び散った。
また、クレーンの運転席は激しく押し潰された。事故当時の状況を目撃した近隣住民は、「地震かと思った」、「窓が激しく揺れた」と証言している。
事故当時の現場の防犯カメラには、作業員の決定的な行動が収められている。事故現場からわずか20メートルの位置で資材を運んでいた作業員が、クレーンが傾くのを目にして、右側に積まれていた鋼鉄構造物の隙間へと身を投げて避難したのだ。
クレーンが落下した地点は、男性が身を隠した場所からわずか3.5メートルしか離れていなかった。これらすべての出来事は、わずか12秒の間に発生した。
粉じんが舞う現場で、男性が体を起こし周囲を見渡した後、無事を知らせるように仲間にOKサインを送る様子も映像に記録されている。
この映像が公開されると、中国のオンラインコミュニティではさまざまな反応が寄せられた。あるネットユーザーは「映画『ファイナル・デスティネーション』を現実で見ているようだった」と述べ、「反応の速さと判断力は教科書に載せるべきだ」と称賛した。また、「大事故を回避できたのはまさに幸運だ」といった声も上がっている。
映像を見た現地のネットユーザーたちは、「映画『ファイナル・デスティネーション』を現実で見ているようだった」、「反応の速さと対応力は教科書に載せるべきレベルだ」と称賛の声を上げた。
事故発生直後、南京市の交通警察および消防当局はすぐに現場に駆けつけ、周辺道路を封鎖し、さらなる危険要素がないかを確認した。幸いにも、追加の人的被害は発生していないと伝えられている。
現在、現地当局はクレーンの製造会社および施工業者を対象に、事故の正確な原因を特定するための調査を進めている。