キャセイパシフィック航空、3歳児に白ワインを誤提供
親からは説明不足と批判の声
香港のキャセイパシフィック航空が、ビジネスクラスに搭乗していた3歳の子どもに水の代わりに白ワインを誤って提供するという出来事が報じられ、波紋を広げている。
問題が起きたのは先月、ロンドン行きのフライトでのこと。子どもは両親とともに夕食をとっていたが、その際に客室乗務員が手渡した飲み物を水と誤認して口にした。
飲み物を飲んだ直後、子どもが「水が酸っぱい」と訴えたことで、母親は異変に気づき、飲み物を確認。アルコールの匂いを感じ、白ワインであることが発覚した。

謝罪はあったが、説明不足に不満も
母親はすぐに乗務員に抗議。乗務員はその場で飲み物を回収し謝罪したが、母親は「航空会社から十分な説明も再発防止策の提示もなかった」とし、不信感を示した。また、「子どもに対する責任から逃れようとしているような印象を受けた」とも語っている。
現在のところ、子どもに健康上の異常は見られていないが、両親はアルコール摂取が将来的な健康に与える影響を懸念しており、小児科医による医学的な評価を受ける準備を進めているという。
再発防止へ向けた対応も
キャセイパシフィック航空はこの件を受け、全客室乗務員に対し、サービス提供前の注文確認の重要性を改めて教育したと発表。また、該当フライトの航空券払い戻しに加え、ファーストクラスへのアップグレードバウチャー3枚の提供と、健康診断費用の支援を申し出た。
広報担当者は「この度のミスについて心よりお詫び申し上げる」とコメントし、社内での再発防止に向けた取り組みを進めているとしている。