釜山ロッテワールド「ジャイアントスイング」で事故…空中で過ごした恐怖の3分間
韓国の釜山市・機張郡(キジャン郡)にあるロッテワールドアドベンチャー釜山(ロッテワールド釜山)のメインアトラクションであり、最も怖いアトラクションとして知られている「ジャイアントスイング」。
その「ジャイアントスイング」が運行中、轟音とともに大きな振動を起こし、潤滑油まで漏れ出す事態が発生した。乗客たちは空中で約3分間、恐怖に震えていたという。
16日、ロッテワールド釜山などによると、14日午後7時45分頃、ロッテワールド釜山のアトラクション「ジャイアントスイング」から大きな轟音が響き渡ったという。

時速110kmで最大45mの高さまで上昇するこのアトラクションは、当日も騒音を立てながら空高くせり上がり、轟音は次第に大きくなっていった。
この時、アトラクションを支えていた柱状の構造物が揺れ、機械から潤滑油が流れ出した。
ある乗客は、釜山MBCニュースに対し「一番高いところまで上がる時に、ディスコパンパン(韓国のアトラクション)のようにドンドンと揺れた。ネジのようなものが『ポロッ』と落ちて、黒い油がぼたぼたと流れ出てきた」と証言した。

運行を開始してから3年以上経過したこのアトラクションには、事故当時18人が搭乗していた。さらに、大惨事に発展しかねなかったこの事故は、閉園を控えた最終運行回で発生した。
現在、事故の正確な原因を調査中だが、アトラクションの振動を吸収する柱に欠陥があった可能性が指摘されているという。
このアトラクションには、重量を支える中央柱1本と、振動や衝撃を吸収する耐震設計の補助柱4本が設置されていた。
しかし、この4本の柱が正常に作動しなかったことで、搭乗者が振動や衝撃をそのまま感じた可能性があるとみられている。
ロッテワールドは、事故発生直後に該当アトラクションの運行を直ちに中止した。点検を実施し、安全上の問題がないと確認され次第、運行を再開する方針だという。
ロッテワールドの関係者は「アトラクションを製造した海外メーカーに精密診断を依頼した。事故の原因を明らかにし、問題点を改善した上で、できる限り早期に通常運行を再開できるよう努め、安全対策にも万全を期すつもりだ」と説明した。