
中国で、カップルが地下鉄内の多目的トイレを約1時間占拠し、出てこなかったことにより市民の間で不便と混乱が生じた。
中国の地元メディア「大象新聞」によると、20日(現地時間)夕方、北京地下鉄の平安里駅でカップルが多目的トイレを占拠し、市民が不便を強いられた。
当日、駅内の清掃担当者は午後6時10分頃、多目的トイレを使用中の人がいることに気付いた。
担当者は規定に従い、15分おきに状況を確認するためドアをノックしたが、中からは「入ってます」という男性の声しか聞こえなかった。
多目的トイレの前には、車椅子に乗った高齢者や身体的理由から洋式トイレを必要とする市民らが長蛇の列を作った。
待機中、市民らは使用可能な女性用の洋式トイレがあるか尋ねたが、当該駅の女性用トイレには洋式便器がないとの回答があり、多目的トイレ前での待機が続いた。
約1時間後の午後7時5分頃、市民らが何度もドアをノックして催促した後、ようやくカップルが多目的トイレから出てきた。
二人は素早くその場を立ち去り、この一部始終を捉えた映像がそのままオンラインで公開された。