
パリ・サンジェルマン(PSG)のUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)優勝を祝う行事が暴力的な騒動に発展し、フランス全土で559人が逮捕され、2人が死亡する事態になったとAFP通信が報じた。
フランス内務省は、パリで491人、その他の地域で68人、計559人が逮捕されたと発表した。パリ警察によると、これらの人々はシャンゼリゼ通りとパルク・デ・プランス周辺で花火の所持および騒乱の容疑で逮捕されたという。警察は、シャンゼリゼ通りで花火や物を投げつけて騒ぎを起こそうとする群衆と度々衝突したと述べた。AFP通信は、警察が凱旋門に向かおうとする群衆を阻止するため放水銃を使用したと伝えた。
騒動に備え、パリ警察は決勝戦当日、シャンゼリゼ通りの店舗を閉鎖し、凱旋門周辺の一部で車両通行を規制した。内務省によると、この祝賀行事に関連して全国で2人が死亡し、192人が負傷したという。パリではスクーターに乗っていた通行人が車にはねられて死亡し、南西部のダックスでは10代の少年が刃物で刺されて亡くなった。
フランス紙「ル・パリジャン」は、フランス西部のマンシュ県で警官がファンの打ち上げた花火に当たり昏睡状態に陥ったと報じた。南東部のグルノーブルでは、車が群衆に突っ込み4人が負傷した。運転手は自首し、故意ではなかったとみられるとAFP通信は伝えた。
PSGは前日、ドイツ・ミュンヘンで行われたUCL決勝でインテル・ミラノ(イタリア)を5-0で下し優勝を果たした。フランスのエマニュエル・マクロン大統領は「ブラボ!私たち全員が誇りに思う。今夜のパリは欧州の首都だ」と祝福のメッセージをX(旧Twitter)に投稿した。
PSG選手団は本日の午後4時にパリ=シャルル・ド・ゴール空港に到着し、午後5時からシャンゼリゼ大通りで優勝パレードを行う予定だ。その後、午後7時にエリゼ宮でマクロン大統領の歓迎を受け、午後9時30分にはパルク・デ・プランスで独自の祝賀パーティーを開く計画だ。