メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

誤解と恐怖の代償は大きい…過去50年で最悪の減少、サメ絶滅が海と人類に及ぼす影響とは?

望月博樹 アクセス  

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

非科学的な恐怖が今なお人々の意識に根強く残る中、それがサメの個体数減少と絶滅リスクを加速させているという懸念が広がっている。専門家らは、4億年以上にわたって海洋生態系の頂点に立ってきたサメの消滅は、海洋全体の崩壊を引き起こす可能性があると警鐘を鳴らしている。

21日、国際学術誌『ネイチャー』は映画『ジョーズ』公開から50年を迎えたのを機に、サメに対する誤解とその社会的影響、そして保護の必要性について特集を組んだ。

1975年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の映画『ジョーズ』は、巨大なホオジロザメが人間を襲うというストーリーで世界的な反響を呼んだ。この映画は単なるフィクションにとどまらず、サメに対する人々の意識を根本から変えたとされている。カナダ・サイモンフレーザー大学のデイビッド・シフマン研究員は「当時は海辺どころかプールに入るのをためらう人もいた」と述べたうえで、「一方で、同時期に公開された『スター・ウォーズ』のデス・スターには現実的な恐怖を抱く人はいなかった」として、この現象を「ジョーズ効果」と呼んだ。

この「ジョーズ効果」は、フィクションがいかに現実社会の政策や認識に影響を与えるかを示す概念だ。シフマン氏によると、こうした誤った恐怖は今も根強く、時に疑似科学的な主張として広がっているという。

事実、サメは過去50年間で記録的な個体数減少を経験しており、これは人類史上最悪のレベルだとされる。サメは上位捕食者として他の魚類の数を調整し、食物連鎖のバランスを保つ重要な存在だ。シフマン氏は「上位捕食者が失われれば、生態系全体が崩れ、人間にも大きな影響が及ぶ」と警告。「数十億人が海からの食料に依存し、数千万人が海洋産業に従事する今、健全な海は人類の生存に直結している」と語った。

サメの絶滅危機を招いている最大の原因は、乱獲を伴う漁業慣行だ。彼は「海洋生物多様性への最大の脅威は乱獲にある」とし、「サメだけでなく海全体を守るには、持続可能な漁業政策の導入が不可欠だ」と述べた。また、一般消費者が持続可能な水産物を選ぶことも、政策変化への第一歩になると訴えた。

加えて、サメに対する認識を変えるうえでメディアの責任も大きいとした。「人々の多くは、刺激的な報道や根拠のない噂を通じてサメを知る」とし、「サメの生態学的役割や科学的事実に基づいた報道がなされれば、恐怖ではなく理解に基づいた保護の取り組みが可能になる」と語った。そして「サメは人間の脅威ではなく、海洋のパートナーだ。行動を起こすのに、まだ遅くはない」と強調した。

望月博樹
CP-2023-0364@fastviewkorea.com

コメント0

300

コメント0

[トレンド] ランキング

  • 幼少期に母から性的な被害を受けた男性、「弟の父親は自分かも」と戦慄の告白…訴訟の結果は?
  • 【歪んだ欲望】高級マンションに「監獄」作り、虐待と性的暴行...元有名投資家の恐ろしい“裏の顔”
  • 「死者30万人の可能性」政府、南海トラフ巨大地震の発生確率を“最大90%”に引き上げ…専門家「いつ起きても不思議ではない」
  • 「高齢者のせいで生きづらい!」…不満が爆発する日本の若い世代、その理由とは?
  • 「王冠から転落まで24時間!」タイのミスコン女王を追放した“過去映像”とは?
  • 「義理の娘との間に子供を…」マスク氏の父、9人の子供への虐待疑惑止まず「子供たちは毎日苦しんでいる」

こんな記事も読まれています

  • 新型「GLS600マイバッハ」、イルミグリルの時代でも独自デザインを貫く!
  • 【EV新時代】ボルボEX90 2026年型…800V化で「10分=250km」急速充電!
  • 「10年ぶり刷新」新型メルセデスAMG GT 55 4MATIC+…V8バイターボが日本市場に襲来
  • 【新型】ホンダ・リッジライン登場…強みは「快適性」と「インベッドトランク」
  • 「トランプ、自由を踏みにじるな!」オレゴン州、政権の”軍投入”を提訴…米国政治が“分断の臨界点”へ
  • 「トランプ、地球温暖化のリーダーを自称する」気候変動・グリーン・脱炭素を禁句に…“気候独裁”で世界を破滅へ導くか
  • 「今は離婚しました」SUPER JUNIORシンドン、冗談発言の真相と“独身エピソード”
  • 【カンヌ招待】川村元気監督『8番出口』、ゲーム原作映画として初の快挙

こんな記事も読まれています

  • 新型「GLS600マイバッハ」、イルミグリルの時代でも独自デザインを貫く!
  • 【EV新時代】ボルボEX90 2026年型…800V化で「10分=250km」急速充電!
  • 「10年ぶり刷新」新型メルセデスAMG GT 55 4MATIC+…V8バイターボが日本市場に襲来
  • 【新型】ホンダ・リッジライン登場…強みは「快適性」と「インベッドトランク」
  • 「トランプ、自由を踏みにじるな!」オレゴン州、政権の”軍投入”を提訴…米国政治が“分断の臨界点”へ
  • 「トランプ、地球温暖化のリーダーを自称する」気候変動・グリーン・脱炭素を禁句に…“気候独裁”で世界を破滅へ導くか
  • 「今は離婚しました」SUPER JUNIORシンドン、冗談発言の真相と“独身エピソード”
  • 【カンヌ招待】川村元気監督『8番出口』、ゲーム原作映画として初の快挙

おすすめニュース

  • 1
    「中国人、世界のロバを狙う」!?美容・健康食品ブームで“ロバ需要”高まる中国に世界は戦々恐々

    ニュース 

  • 2
    「統合失調症・双極性障害、脳信号パターンが全く違った」ジョンズ・ホプキンズ大が初解明、“決定的差異”に医学界騒然

    ライフスタイル 

  • 3
    「伝説のソ連機Be-12、屈辱の初撃墜!」ウクライナが2機同時撃破、ロシアの“防空神話”無残に砕け散る

    ニュース 

  • 4
    「家族になってくれてありがとう」猫が赤ちゃんに“ふみふみ”で愛を伝える姿にSNS「癒やされる!」

    フォトニュース 

  • 5
    「ラーメンのスープ、飲み干していませんか?」最新研究警告、飲酒後のラーメンで「死亡リスク2.7倍急増」!

    ヒント 

話題

  • 1
    「ガソリン車より安い?」新型リーフが米国市場に殴り込み…価格戦略でテスラに挑む

    フォトニュース 

  • 2
    【1滴でも危険】国際共同研究が約56万人調査で判明!「わずかな飲酒で認知症率41%上昇」

    ヒント 

  • 3
    【技術革新】ランボルギーニ「AI×6Dセンサー」で感性を読む次世代スーパーカー

    モビリティー 

  • 4
    「重いバッテリーが主因」EV“過体重問題”…性能低下・タイヤ摩耗・維持費増に直結

    モビリティー 

  • 5
    「自転車か?クルマか?」フランス発3輪EV「VIGOZ」…最高速度120km/h・サブスク専用の新モビリティ

    モビリティー 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]