中国のプレミアム茶からカエルの死骸が発見される
購入者は「気づかずに口に入れるところだった」と憤慨

中国の有名茶ブランド製品から乾燥したカエルの死骸が発見され、衝撃が広がっている。
22日(現地時間)、「大河日報」など複数の中国メディアによると、A氏はプレミアム茶ブランド「奈雪的茶(Nayuki’s Tea)」のジャスミンティーからカエルの死骸が見つかったとして、ソーシャルメディア(SNS)に動画を投稿した。
A氏は茶をほぼ飲み干した後、カップの底に花びらのように見える物体を発見。不審に思い光にかざしてみたところ、カエルの死骸だったという。
A氏は「たまたま色が似ていたため、最初は全く気付かなかった」と述べ、「危うく口に入れそうになり、思わず吐き気を催したという」と当時の状況を説明した。
この動画がオンラインで急速に拡散すると、同社は直ちにA氏に連絡を取り、問題の製品と異物サンプルを回収した。
奈雪的茶側は「食品安全法に基づき、補償手続きを進めており、現在、製造・包装前の全工程について徹底的な調査を行っている」と発表した。
A氏が報告した製品は昨年生産された限定品であることが判明した。

ネットユーザーからは「花茶ではなくカエルスープだ」「口に触れていたら恐ろしかっただろう」「プレミアムブランドだと信じていたのに、衛生管理のレベルに失望した」などの声が上がり、衝撃が広がっている。
奈雪的茶は高級路線を打ち出し、花、果物、ハーブなどの原材料を低温乾燥して原物そのままを使用するというコンセプトで人気を集めている。
2021年6月には香港証券取引所に上場し「世界初の茶飲料専門企業」という称号も獲得するほど、中国では著名なブランドとなっている。
一方、中国では今年3月、小麦粉からネズミの死骸とみられる異物が発見され、大きな衝撃を与えた。特に問題となったブランドは乳幼児向け食品を主力としており、事態はさらに大きな論争へと発展した。
当時、同社側は「特別調査チームを編成し、生産ラインを全面的に点検したが、異物が生産ラインを通じて混入した可能性はない」と説明していた。
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