
中国・上海で、大手企業に勤めながら3年間にわたり他人の財布を盗み、国内外120回以上も旅していた20代の男が警察に逮捕された。
現地メディア『上海テレビ』などによると、逮捕されたのは大手企業の人事部門に勤務していた25歳のアン容疑者。月給はわずか15万円だったにもかかわらず、中国国内はもちろん、イタリア・ローマを含む7カ国を旅していたという。
警察が動き出したきっかけは、ある就職希望者の通報だった。アン容疑者の会社で面接を受けた直後、その場で財布を盗まれたリ氏。後日、彼のクレジットカードで海外行き航空券が購入されたことを銀行から知らされ、即座に通報した。
警察が家宅捜索を行ったところ、アン容疑者の自宅からは別の被害者の財布も2つ見つかった。
取り調べに対し、アン容疑者は「旅行が好きすぎて金が足りず、人の財布に手を出した」と供述。さらに「旅の記録をSNSにアップするのが楽しくて、やめられなかった」と話した。
彼はアフリカ旅行を準備中で、すでにワクチン接種まで済ませていたことも判明。警察は彼のパスポート履歴や海外決済記録などから、さらなる犯行の有無と被害状況を調査している。
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