高齢犬のための特別な贈り物、家の中に設置された「犬専用エレベーター」
関節痛と股関節形成不全に悩む15歳の高齢犬ジャクソンのために、ある家族が特別な選択をした。
先月12日(現地時間)、香港メディアHK01は2022年に話題となったTikTok動画を紹介した。
「15歳になって世界一素敵な男の子になったら、両親がエレベーターを買ってくれるよ」というキャプションとともに投稿されたこの動画は、多くの人々の心をつかんだ。

公開された動画には、透明なパイプの中に座っているラブラドール・レトリバーの姿が映っていた。
動画に登場する不思議なパイプの正体は、実は愛犬専用の「エレベーター」だった。
米国サウスカロライナ州在住のローガン・メンドシーノさんという女性は、階段の昇り降りに苦労する愛犬のために自宅にエレベーターを設置した。
動画の中で、ローガンさんの愛犬ジャクソンは、ローガンさんが設置した透明なチューブ型エレベーターに座って上階に移動している。
高齢犬の生活の質を向上させる特別な配慮
ペット行動専門家によると、高齢犬は加齢とともに関節炎や股関節形成不全などの様々な健康問題に直面する。
米国獣医学会(AVMA)の最新の報告によると、7歳以上の犬の約80%が何らかの形で関節関連の疾患を経験しているという。
ジャクソンの場合、股関節形成不全のために階段の昇り降りができなかった。
家族は当初、犬を抱えて階段を昇り降りしていたが、この方法もジャクソンと家族全員にとって負担となった。
結局、家の改修のタイミングでジャクソン専用エレベーターを設置することに決め、これがジャクソンにとって理想的な解決策となった。
特にローガンさんは、ジャクソンが狭い空間で閉所恐怖症のような不安を感じないよう、透明な窓を採用した。
ローガンさんはQ&A動画で「ジャクソンは(エレベーターを)本当に気に入っている。階段を抱えて上がるよりもずっと楽だ。エレベーターを見るとすぐに飛び乗る」と語った。
さらに「人が乗れるほどしっかりしているので、私もたまに使っている」と付け加えた。
動画を見たネットユーザーたちは「愛犬を大切に思う飼い主の気持ちが伝わる」「うちの犬にもプレゼントしたい」といった反応を示した。
すべての飼い主がペット用エレベーターを設置できるわけではないが、専門家たちは高齢ペットの生活の質を向上させるための様々な代替案があるとアドバイスしている。
手頃な代替案としては、スロープの設置、滑り止めマット、階段補助装置などがある。
一方、エレベーター動画で話題となったジャクソンは2023年10月2日に虹の橋を渡ったという。
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