
中国のスマートフォンメーカー、シャオミ(Xiaomi)が同社初となる電動SUV「YU7」を正式発表した。価格や航続距離、スペック面で米テスラの「モデルY」に対抗する姿勢が鮮明だ。
26日に開催された新車発表イベントでは、シャオミにとって2台目の電気自動車となる「YU7」が初公開された。基本モデルの価格は25万3,500元(約511万2,784円)で、テスラ「モデルY」の中国価格(26万3,500元=約531万4,472円)よりも約4%安く設定されている。上位モデルの「YU7 Pro」は27万9,900元(約564万5,240円)、「YU7 Max」は32万9,900元(約665万3,678円)となる。
YU7は自動運転システム、大型ディスプレイ、高性能バッテリーを搭載しており、基本モデルでも1回のフル充電で最大835kmの走行が可能とされる。これは、テスラが上海で製造するモデルY(最大593km)よりも大幅に上回る数値である。
シャオミのCEOである雷軍(レイ・ジュン)氏は、中国のSNS「微博(ウェイボウ)」上で「モデルYを超えるという非現実的な目標を掲げたが、当社の強みを活かせば達成可能だと確信している」と意欲を示した。
イベント終了後、シャオミはYU7の予約受付を開始し、来週中にも初回ロットの納車を予定している。
さらに同日、シャオミは同社初となるAI(人工知能)搭載スマートグラスも発表した。このスマートグラスは1,200万画素の高解像度カメラを内蔵し、写真撮影や動画録画、ビデオ通話、ライブ配信、リアルタイム共有などの機能を備えている。価格は1,999元(約4万325円)に設定された。
シャオミは、スマートフォンからEV、自社開発のAIデバイスに至るまで、総合スマートエコシステム企業としての存在感を一層強めている。
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