エリオット・ペイジ、トランスジェンダーカミングアウト後初の公開恋愛を発表
俳優のエリオット・ペイジ氏が性的マイノリティのプライド月間(Pride Month)に合わせて特別なニュースを伝えた。
2020年にトランスジェンダーとしてカミングアウトして以来、初めて公開恋愛を始めたのだ。

29日(現地時間)、米メディア「ニューヨーク・ポスト」によると、ペイジ氏は前日(28日)自身のインスタグラムアカウントを通じてコメディアンで俳優のジュリア・シプレット氏との関係を公式化した。
ペイジ氏は性的マイノリティを象徴する虹が描かれた通りでシプレット氏と親しげに撮ったセルフィーを公開した。
特別な説明はなく、虹とダブルハートの絵文字だけがキャプションに添えられていたが、二人の関係を十分に推測できる投稿だった。
シプレット氏も自身のインスタグラムストーリーで温泉の前に立っているペイジ氏の写真を共有し、二人の関係を示唆した。
トランスジェンダーカミングアウトの軌跡と過去の恋愛史
エリオット・ペイジ氏は2020年12月にトランスジェンダーとしてカミングアウトし、今回の公開恋愛はトランスジェンダーとして初の公開的な関係だ。しかしペイジ氏の回顧録『PAGE BOY』によると、これが性別移行後初の恋愛ではないという。
回顧録で彼は、当時カミングアウトしていなかった匿名の著名人と分かち合った秘密の恋愛について言及した。
ペイジ氏は回顧録で「私のパートナーは私よりもっと秘密主義の人だった。約2年間付き合ったが、最も親しい友人たちでさえ恋愛中だという事実を知らなかった」とし、「人々は『彼女がクィアだとは思っていなかった』一方で、私に関してはクィアだということを知っていたため、彼女は羞恥心に耐えることができなかったようだ」と説明した。
続けて「結局彼女は自分にとって最善の選択をしなければならず、不幸にもその選択のせいで私の心は粉々になった」と明かした。
ペイジ氏は2018年から2021年までダンサーのエマ・ポートナー氏と結婚生活を続け、回顧録では俳優ケイト・マーラ氏との関係と映画『JUNO/ジュノ』に共に出演したオリヴィア・サールビー氏との恋愛についても率直に打ち明けた。
特にサールビー氏との関係について「親密な関係を築きながら私の中の羞恥心が消えた」とし、「彼女の眼差しからは偏見や軽蔑は一切感じられなかった。それは私が心から必要としていたものだった。自分の存在について もう惨めに感じたくなかった」と伝えた。

トランスジェンダーとしてカミングアウトした後、ペイジ氏の人生は大きく変化した。
2023年6月のロサンゼルス・タイムズとのインタビューで彼は「これまでのデートの中で最も楽しい時間」を過ごしていると明かした。
ペイジ氏は「人々と交流することがはるかに容易で親密に感じられるようになったのは、自分自身を見失わないからだ」と説明した。

今回のジュリア・シプレット氏との公開恋愛は、ペイジ氏が自身のアイデンティティを受け入れ、より自由で幸せな人生を歩んでいることを示す重要な瞬間だ。
38歳のシプレット氏は映画『Trun Me On』などの作品に出演した俳優で、二人は性的マイノリティのプライド月間に合わせて自分たちの関係を公開することで、LGBTQ+コミュニティに肯定的なメッセージを伝えた。
注目の記事