中国で、生後わずか10日後に別々の家庭に養子として引き取られ、長年その存在を知らずに育った双子の姉妹が、偶然の出会いをきっかけに「親友」となり、後に実の姉妹であることが判明するという、まるでドラマのような出来事が話題となっている。
16日付の香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト（SCMP）によると、この話の主人公は中国河北省に住むハイ・チャオさんとチャン・グオシンさんの双子姉妹だという。
二人は同じ都市で別々の家庭に養子として育てられ、互いの存在をまったく知らずに生活してきた。そんなある日、チャオさんが友人から「あなたにそっくりな人が洋服店にいる」と言われ、その店を訪れて初めてグオシンさんと対面。その瞬間から意気投合し、すぐに親友になったという。
食の好み、声、髪型までそっくりだった二人は、誕生日も同じだ。さらには生後100日前後に大病を患った経験まで一致していた。養父母たちは双子であることを知っていたものの、「娘を失うのでは」との不安から14か月間その事実を隠していたという。
真実を知った後、二人はジャンケンで勝ったグオシンさんが「姉」となり、のちのDNA検査でもそれが正しかったことが判明した。
再会後、二人は同じアパート団地に引っ越し、生活を共にするようになった。偶然にも、両家の子どもたちも同い年で、同じクラスに在籍している。子どもたちの容姿もそっくりで、保護者面談では先生が見分けられなかったこともあったという。
現在37歳になった二人は、共同でSNSアカウントを運営し、6万人以上のフォロワーを持つ人気者だ。今年、再会20周年を迎えた二人は、「この20年は幸せそのものだった。次の20年も一緒に過ごそう」と感謝の言葉を投稿した。
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