
ギリシャのクレタ島で発生した山火事が強風にあおられて拡大し、住民と観光客約5,000人が緊急避難した。
Newsisの報道によると、3日(現地時間)AFP通信は、火の手が住宅やホテルの近くまで迫ったため、現地当局が避難命令を出したと伝えた。
クレタ島ホテル協会長のヨルゴス・ツァラキス氏は「イエラペトラ近郊で観光客約3,000人と住民約2,000人、合計5,000人が避難した」と明らかにした。
避難者は主に体育館などに設置された一時避難所に移動し、一部は他地域のホテルに収容された。また、少なくとも2人が海岸から船で救助された。
消火活動には現在、消防士230人、消防ヘリコプター10機、消防車46台が現場に出動しているが、強い突風のため作業に支障をきたしているという。消防当局は「時速80キロの強風が消火活動の大きな妨げになっている」と述べた。
一部の住民が呼吸困難の症状で治療を受けたが、重傷者は報告されていない。
当局はさらなる海上避難に備えて、民間の船6隻を待機させている。
ギリシャでは2018年、アテネ東部の海岸沿いの町マティで発生した大規模山火事により100人以上が死亡した前例がある。当時、被害者の一部は火の手を逃れようと海への脱出を試み、溺死した。
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