
クルーズ旅行中、一部の乗客が身につける「黒い指輪」や「パイナップルの装飾」が、単なるファッションではなく、ある特定の意味を持つサインとして使われている──そんな元クルーズ乗務員の証言が注目を集めている。
英紙デイリー・メールが1日(現地時間)に報じたところによると、イギリス出身のルーシー・サウザートンさん(28)は、クルーズ船での10年にわたる勤務経験をもとに、自身のYouTubeアカウントで「スウィンガー」にまつわる秘密のサインを明かした。この動画は現在、再生回数100万回を超え、大きな話題を呼んでいる。
スウィンガーとは、パートナーを交換したり、他の個人やカップルと性的関係を持つことを好む人々やカップルを指す。一般的に、夫婦や恋人関係を維持したまま、相互の合意のもとで一時的な関係を共有することを楽しむ傾向がある。
ルーシーさんは、「黒い指輪やパイナップル型のアクセサリーは、一部のスウィンガーの間で互いを見分けるための非公式なサインだ」と説明している。これはクルーズ船の公式なサインではなく、スウィンガーの間でひそかに使われている“サイン”だという。

ルーシーさんは、かつて船内のスパで働いていた時のことを振り返り、施術を受けるために脱衣して待っていたカップルの「銀色の逆さまのパイナップル型ネックレス」に同僚が注目していたことがきっかけだったと振り返った。
彼女がそのカップルに「ネックレスがかわいい」と声をかけて意味を尋ねると、2人は笑いながら「私たちはスウィンガーで、これはそのサインだ」と答えたという。ルーシーさんは、スウィンガーの間で使われている隠語についても詳しく紹介した。
ルーシーさんによれば、「ユニコーン」はカップルとの関係を望む独身女性を指し、「サイ」は単独で活動する男性を意味するという。また、「人魚」は既婚女性が単独でカップルと関係を持つ場合を、「レインボー」は性別やパートナーの有無に関係なく誰とでも関係を持つ人を表す隠語だという。

ただし、「黒い指輪をしているからといって、必ずしもスウィンガーとは限らない」と注意を促した。「特に右手に着用している場合は、単なるファッションである可能性が高く、必ず他の明確なサインと併せて判断すべきだ」と注意を促した。
さらに、「こうした文化は一部の人々には馴染みがあるかもしれないが、多くの乗客はその意味を知らずに身につけたり装飾として使用している場合が多い」と述べ、誤解を避けるためにも慎重な対応が必要だと強調した。
この動画を見たネットユーザーからは、「初めて乗ったクルーズでパイナップル柄のショートパンツを履いていたら、ビュッフェで多くの視線を感じた」、「バレンタインデーに妻からもらった黒い指輪にそんな意味があったとは…少し話し合う必要がありそうだ」などの反応が寄せられている。
過去には、アメリカのあるネットユーザーもクルーズ旅行中に客室のドアにパイナップルの装飾が掛けられているのを見て疑問を抱いたと告白し、注目を集めた。 彼はその後、他のユーザーから「それはスウィンガー・コミュニティのシンボルだ」と教えられ、驚きを示したという。
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