
協会、約58万円の罰金科す
呪符を使ったチームが試合に勝利
中国のあるサッカーチームが勝利を願って呪符まで用いて相手チームを呪い、罰金処分を受けた。物議を醸したチームは試合に勝利したものの、協会から処分を受けることとなった。
7日付の香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、この出来事は中国3部リーグ所属の長春(ちょうしゅん)地域のサッカーチームが、先月、チャンシュー・チュンダー・ロンハイチームとの試合で起こしたものである。
試合前、長春チームは相手チームの更衣室に黄色い呪符を密かに置き、呪符には「皇帝の勅令により、チュンダー・ロンハイは必ず敗れる」と記されていた。
長春チームは試合に2-0で勝利したが、呪符使用の事実が発覚し、批判にさらされた。
中国サッカー協会は同チームに3万元(約60万円)の罰金を科し、「規則違反には厳正に対処する」と表明した。
中国サッカー界では、「迷信」にまつわるトラブルはこれが初めてではない。
2017年にはスーパーリーグ最下位だった河南建業チームが試合前に道士15人を招いて儀式を行い、2-1で勝利して降格を免れた例もあった。
今回の件は、中国スポーツ界に根強く残る非科学的な慣習を改めて浮き彫りにし、試合外での「勝利の裏技」への警戒を呼び起こしている。
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